これが出きると試合が変わる(その3)👌
🏓パワーフリックのコツは「離す感覚」 練習方法はラバーを貼らずラケット板で打 つ!!
台上のボールを強くフリックできることは、中級者から上級者になるために必要な技術の1つです。トップ選手は、台上のボールが少しでも浮くと、一発で仕留めるような強い打球を送ってきます。
◆一発で仕留めるパワーフリック
今回はフォア前のパワーフリックについてです。
パワーフリックとは、一発で仕留められるような速いフリックのことを指します。ちなみにドライブにパワードライブがあるので、そう勝手に呼んでみました(笑)。
それではポイントを紹介させていただこうと思います。
(1)パワーフリックのポイントは「球を持 ち過ぎないこと」
強く当てるのはもちろん大事なのですが、それ以上に大事なことがあります。
そもそも台上のボールは、ドライブなどとは台までの距離が違いますよね?
台の長さは2.74メートルあるので、台の外から打てば、2.8メートルくらい飛ばしても台に収まります。一方で、台の中で打つ台上プレーでは、2メートルくらいの力加減で打たなくてはオーバーミスしてしまいます。
そのため、基本的な考えでは、フリックは優しく払うことが安定への近道となります。
しかし、今回は“パワー”フリックです。強く当てつつ入れるためには「球を持ち過ぎない」ことが大事なポイントとなります。
(2)パワーフリックで重要なのは「離す」 感覚
卓球の用語として、ボールを「持つ」「離す」という用語がよく出てきます。その「離す」感覚が重要になります。
ボールを持ちすぎる打ち方のときは、大きなスイングでボールを追いかけてしまい、飛ばしすぎてしまいます。一方でボールを離せた良い打ち方のときは、スイングがコンパクトになり、追いかけていきません。
今のラバーは性能が良く、勝手に食い込み引っかかるので、意図せず持ち過ぎてしまいがちで、離す感覚を知らないことが多いです。そのため、飛ばし過ぎてしまうので、優しくしかフリックできない人が多く見られます。
(3)離す感覚はラケットの板で打って身に 付ける
この離す感覚を身に付けるために使うのが、ラバーを貼っていないラケットです。
ラバーが付いていないので、食い込むとか引っかかるとかいう心配がなく、当てるだけで離れた状態になります。自然と離せた感覚を感じることができ、フリックでボールを離す感覚が身に付いていきます。
インパクト音も良い音が鳴るので、上手くなった気がすると思います。
よりコンパクトなスイングにする方が、オーバーミスが少なくなります。ラケットの板打つことで感覚を掴み、それをラバーで再現することを心がけましょう。ラバーがある分、食い込んでしまいますが、意識的にラケットの板で打つときに似せて、すぐ離そうとしていきます。
この「離す」という感覚を体が覚えるまでは、板とラバーを繰り返し、反復練習していきましょう。離せると、強く当ててもオーバーミスが少なくなります。
(4)ストレートに打つときはもっと早く 「離す」
クロスだけでなく、ストレートに打つときも同じように「離す」を意識します。
ストレートだと、より優しくボールを送っていこうとしがちですが、台の長さが短い分、尚更早く離すことを意識しましょう。
パワーフリックがストレートに打てるのは理想ですよね?こちらも同じようにラバーの貼っていないラケットで練習していきます。
当たってすぐにボールが離れる打ち方は、動作も少なく、コースもわかりにくく、相手は反応しにくいです。
離す感覚が大事だなということがわかってもらえましたか?
離す感覚がない人は、ラバーの貼っていないラケットで練習するとわかりやすいと思います。その感覚がなくならないように、板とラバーで反復練習していきましょう。
ぜひ試してみてください。
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