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レンコンの皮剥き
さっきレンコンのきんぴらと酢漬けを作った。そういえばレンコンを久しぶりに調理した。だからレンコンの皮むきも久しぶりだった。レンコンはピーラーで剥くと、「しゃーこしゃこ!しゃーこしゃこ!!」って気持ちの良い音を立てる。
そういえばこんな音だった。懐かしい気さえする。でも、昔、使い捨てカメラの現像のために親に連れて行かれた写真屋のツンとした匂いと比べると全く懐かしくないな。そんなこと言うなよ、興ざめするやろ。ごめん。
皮が半分シンクに落ちたところで、「うちレンコンの皮むきの音、結構好きやな、なんかそういや前もそう思ったかもな」と気付いた、気がする。
そしてさらに気付く。それはレンコンが世にも珍しい、空洞野菜…いや空洞野菜はピーマンとかもそうか……筒抜け野菜であるからだと。
レンコンに穴があることはずっと知っているのに。レンコンに穴がある、だから、皮を剥いたときに気持ちのいい音がなる。そう頭の中で繋がるのが、知っているってことと全然違うことなのは、よくあるけどやっぱり不思議だ。頭の中で繋がるのって、閃くってことなんだろう。こんな小さな話に閃くって言葉使いたくないけど。アハ体験とかだよね。
そうして、まっしろになったレンコンを切りながら、わかりもしない脳の構造と茂木健一郎に思いを馳せる。twitterのせいで茂木健一郎はフワちゃんと仲良しなイメージがある。まぁtwitterなくても髪ふわふわだもんね。がんもどきとも仲良しなのかな。
知っているのと閃くのとって、全然違う。閃くときってすごいレイヤーが手前だ。これって、秋になって衣替えだーってなってタンスの奥の服を見て、そういやこんな服あったなってなるのと似てるんだろうか。
忘れてたでいいのかな。
忘れてたというのは違うような。
忘れてた、と大きく括るのは寂しいような。
シャキッ!
どっちつかずの私が噛んだ蓮根が立てる
妙に割り切れた音
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