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ブナの森
数日前に地元の山の美しい景色が見たくなり思い付きで、サクッと険しいですが、お気に入りのブナたちに会いに行ってきました。このルートは、1979年(昭和54年)宮崎で行われた第34回国民体育大会山岳競技が行われたルートです。当時は、もっと森が美しかったのでしょう。
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まず、豆知識としての【ブナ】のお話からです。名前の由来ははっきりとは、わかっていないようです。一説にはブナの林に風が吹き渡ると「ブーン」と鳴ることから、「ブンナリの木」とよばれ転訛したと言われる一方。漢字で木偏に無と書いて「橅」というのが由来も含めて有名。その由来は材が腐りやすく役に立たないからとされるとされています。
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ブナは、日本の人里離れた山に原生林が有ることが多く、有名どころでは『白神山地』が有ります。こちらの原生林は、自然保護活動により手つかずの原生林が残されており自然保護の象徴のように取り扱われています。
僕の今回訪れたブナの稜線は、残念ながら6対4の割合で何とかブナがに勝っている場所です。しかし、この美しい稜線も近年のゲリラ豪雨や猟師が減ったことによる鹿の増殖などによる山の崩壊により、地面が流され土が露頭し木々も流されます。しかし、有毒植物である馬酔木は、新芽を草食動物に食べられることがなく必然的にこの木だけ多く繁殖していきます。
因みに、馬酔木(アセビ)とは、ツツジ科の常緑性の低木です。有毒植物で葉っぱに限らず全体的に有毒となっており、馬が葉っぱを食べると毒の作用で苦しみ、酔うがごとくふらつくようになる。
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少し話が脱線しましたが、僕らの暮らす宮崎県ではブナは、絶滅危惧種として指定されています。僕らは仲間内で山の話をしている際に『ブナ広場』、『ブナの三叉路』など宮崎県の山には欠かせない存在です。ブナは緩傾斜より急傾斜の方が生存率が高いとされており特に雪の多い環境ほど強くなるとされていますが、温暖な宮崎県では非常に厳しい状況に置かれています。このブナの稜線もあとどのぐらいの歳月持ちこたえれるのか。
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そう思うと遠くのメジャーな山の稜線より、地元のブナたちの待っている稜線を見たくなり今回訪れました。今後も定期的にブナたちにを観察し、エネルギーを頂きに行こうと思います。
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