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KMC食と栄養タスクフォース #4 世界の栄養改善に向けて、民間企業ができること

 今回の記事では、世界の栄養改善に向け、「民間企業として一体何ができるか」について考えたいと思います。

 まず、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)の目標2「飢餓をゼロに」の観点から考えてみましょう。第2回の記事にあるとおり、SDGsの目標2は、「飢餓を撲滅し、食料安全保障と栄養改善を達成し、持続可能な農業を促進する」ことを目指しています。
 「SDGsに関するビジネス・レポーティング:ゴールとターゲットの分析」では、SDGsの目標2の中でも特に栄養改善に関連性の高い、ターゲット2.1および2.2に役立つ可能性があるビジネス・アクションとして、下記が挙げられています(画像をクリックすると拡大します)。

(出所:UNGC, GRI (2019), SDGsに関するビジネス・レポーティング:ゴールとターゲットの分析

 それでは、食・農業関連の事業を営む民間企業には、どのような活動ができるのでしょうか 。「東京栄養サミット2021」では、民間企業26社より、79のコミットメント(政策的・資金的誓約)が登録されました。具体的にどのようなコミットメントがあるのか、以下、実際に見ていきましょう。

 日清食品ホールディングスは、(1) ウェルネス製品、(2) 食物アレルゲン検査、(3) 代替肉、(4) 食品廃棄物の削減を通じた、"栄養改善""持続可能な食料システム" の実現に向けたコミットメントを策定しました。

日清食品ホールディングスが「東京栄養サミット2021」の開催に合わせて "栄養改善" と "持続可能な食料システム" の実現に向けたコミットメントを策定 | 日清食品グループ

  さらに、以下の民間企業が、中・低所得国における栄養改善に向けたコミットメントを発表しています。

㈱太陽油化は、東京栄養サミット2021を契機に「貧困撲滅」への道筋を示す「栄養コミットメント」を発表 | 株式会社太陽油化のプレスリリース

ユーグレナ社、東京栄養サミット2021にてコミットメントを表明 ロヒンギャ難民への食料供給を22年に500万人分目指す | 株式会社ユーグレナ

 当社は、東京栄養サミット2021において、⺠間企業によるコミットメント策定や、有志企業による勉強会を⽀援した実績があります。
 栄養改善事業推進プラットフォーム(NJPPP)から委託を受けて実施した「東京栄養サミットにおける日本の食品企業等による栄養改善事業推進のための支援業務」 の成果品は、下記URLからご覧いただけます。

「東京栄養サミットにおける日本の食品企業等による栄養改善事業推進のための支援業務」 外部委託成果品 | 栄養改善事業推進プラットフォーム

 パリ栄養サミットを契機としたビジネス・アクションの策定や、PR活動、海外ビジネス展開などについてご相談がございましたら、下記HPのお問い合わせフォームより、お気軽にご連絡ください。
https://kmcinc.co.jp/contact/


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