KMC「食と栄養タスクフォース」

途上国・新興国を支援する開発コンサルタントの社内タスクフォースです。2025年3月開催のパリ栄養サミット関連情報、世界の栄養課題、企業の取り組み、コンサルティング業務を発信します。お問い合わせ等はウェブサイトからお寄せください。https://kmcinc.co.jp/

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最近の記事

「気候変動と持続可能な食料システム」

【①世界食料デーについて】  10月16日は「世界食料デー」でした。世界食料デーとは、国際連合が定めた世界の食料問題を考える国際デーの一つです。1945年10月16日に国際連合食糧農業機関 (FAO) が設立されたのを記念して1981年に制定され、毎年、国連世界食糧計画 (WFP) や国際農業開発基金 (IFAD) など、食料安全保障に関わる国際機関や組織によって情報発信や各種イベントが行われています。日本でも、2008年から世界食料デーのある10月を「世界食料デー月間」と位

    • KMC食と栄養タスクフォース #4 世界の栄養改善に向けて、民間企業ができること

       今回の記事では、世界の栄養改善に向け、「民間企業として一体何ができるか」について考えたいと思います。  まず、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)の目標2「飢餓をゼロに」の観点から考えてみましょう。第2回の記事にあるとおり、SDGsの目標2は、「飢餓を撲滅し、食料安全保障と栄養改善を達成し、持続可能な農業を促進する」ことを目指しています。  「SDGsに関するビジネス・レポーティング:ゴールとターゲットの分析」では、S

      • KMC食と栄養タスクフォース #3 栄養サミットの経緯

         今回の記事では、栄養サミットの経緯についてご紹介します。 「栄養サミット」の開催は、2012年のロンドンオリンピック・パラリンピック競技大会最終日に、当時の英国キャメロン首相が開催した飢餓サミット(Hunger Summit)に由来します。その後、世界的なスポーツの祭典を契機に地球規模で栄養課題について考え、栄養不良の削減に取り組むことを目的とした「成長のための栄養(Nutrition for Growth: N4G)」イニシアチブが開始されました。  翌2013年には、

        • KMC食と栄養タスクフォース #2 世界の栄養課題と国際社会による栄養改善に向けた動き

           今回の記事では、世界の栄養課題と国際社会による栄養改善に向けた動きについてご紹介します。  持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)の目標2「飢餓をゼロに」では、2030年までにあらゆる形態の栄養不良に対し終止符を打ち、子どもや社会的弱者を含むすべての人が、1年を通じて安全かつ栄養のある食料を十分に得られるようにする、ということをターゲットにしています。また、直接的な栄養改善だけでなく、これを支えるための食料生産や資源管理、

          【はじめに】KMC食と栄養タスクフォース#1 noteアカウントのご紹介

          「食べることは、つまり、生きること!」食と栄養の未来に向かって  株式会社かいはつマネジメント・コンサルティング(以下、KMC)は、開発途上国における「地域づくり、人づくり、組織づくり」を展開するコンサルティング企業です。「地域が経済的、社会的にバランスよく発展し、地域住民が幸福を感じられるような社会の実現」をミッションとしています。    業務において重要と考えられる世界的課題については、社内タスクフォースを立ち上げ、全社的に取り組んでいます。その一つに、食と栄養タスクフ

          【はじめに】KMC食と栄養タスクフォース#1 noteアカウントのご紹介