「気候変動と持続可能な食料システム」
【①世界食料デーについて】
10月16日は「世界食料デー」でした。世界食料デーとは、国際連合が定めた世界の食料問題を考える国際デーの一つです。1945年10月16日に国際連合食糧農業機関 (FAO) が設立されたのを記念して1981年に制定され、毎年、国連世界食糧計画 (WFP) や国際農業開発基金 (IFAD) など、食料安全保障に関わる国際機関や組織によって情報発信や各種イベントが行われています。日本でも、2008年から世界食料デーのある10月を「世界食料デー月間」と位置づけ、今年もFAOや認定NPO法人ハンガー・フリー・ワールド、特定非営利活動法人TABLE FOR TWO Internationalなどによって食に関連する様々なイベントが開催されてきました。
世界食料デーでは毎年テーマが定められ、2024年は「食への権利を、より良い生活と未来のために」でした。世界では、すべての人が食べていけるだけの食料が生産されているにもかかわらず、「世界の食料安全保障と栄養の現状(SOFI)報告書(2023)」によれば、2023年に飢餓に直面した人は最大約7億5,700万人にも及ぶとされています。そして、飢餓の問題は、度重なる異常気象などにより、さらに悪化すると考えられています。そこで、今回から数度にわたり、「食への権利」との関係が深い、気候変動と持続的な食料システムについて、まとめてみたいと思います。
(引用元)
FAOウェブサイト(世界食料デー | FAO駐日連絡事務所)
WFPウェブサイト(世界食料デー2024イベント 「食への権利を、より良い生活と未来のために」10月2日開催 | World Food Programme (wfp.org)、世界の飢餓人口、3年連続で高止まり: 国連報告書 | World Food Programme (wfp.org))
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