ドイツ修道院のハーブ料理
『ドイツ修道院のハーブ料理~中世の聖女、ヒルデガルトの薬草学をひもとく』 野田 浩資
最近、その存在を知り、興味がつきないのが、ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098-1179)
12世紀のドイツに生まれの修ベネディクト会系女子修道院長でありながら、医学者、薬草学者、そして音楽家として数々の著作物、作品を残している。
彼女はフリードリヒ1世・バルバロッサ赤髭王などの庇護もあり、修道院長としての生涯を終えるが、当時の社会においては、薬草や医学の知識に長けた女性の多くが、魔女狩りで殺されていたことを考えると、なんとも言えない気持ちとなる。
本書では、彼女の医学者、薬草学者としての側面にフォーカスし、ヒルデガルドが考案したハーブ料理をもとにレシピが記されていた。
ただ、やっぱり自分の中で、中世の修道院といえば、ビール醸造。
一説によるとビールにホップを入れ始めたのもヒルデガルドの考案という。
ヒルデガルトの醸造したビールとはどのようなものであったのだろうか。
本書には記されていなかったのが残念。
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