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令和7月読書③

『人は顔を見れば99%わかる~フランス発・相貌心理学入門』 佐藤ブゾン貴子

世界で15人にしかいないとされているフランス発祥の相貌心理学教授による入門書。

相貌心理学は、1937年フランスの精神科医・臨床学者のルイ・コルマンによって「顔によって人間性、性格、パーソナリティーなどを分析する」心理学として、誕生したとのこと。

現在に至るまで1億人以上の顔分析データに基づき、その顔分析の精度は99%の正確性を誇ると言われているそうだが、本書、読んでみて、なるほどという部分も確かにあったが、なにせ、図解が少なかく、実例に乏しかった為、実践的な内容ではなかった。

顔つきをみれば、ある程度のパーソナリティの把握が出来ることは経験知からも知っており、今後も実生活を通じて、検証をおこなっていきたい。

しかし、フランス発もいいのだが、なにより、日本には江戸時代に水野南北が創始した観相学があり、こういった過去の日本の偉大な成果にもう少し焦点が当たってもよいのではないかと思うのだ。

目次

第1章 顔を見れば、すべてがわかる

第2章 99%正確な顔の分析法

第3章 顔は三つのゾーンに分けられる

第4章 相性の善し悪しはこうして決まる

第5章 もっと自分と相手を深く理解する


『人魚の嘆き』 谷崎潤一郎

中国が舞台の谷崎文学。
人魚の魅力に憑りつかれた或る貴公子の物語であった。
読後、ふと中学の時に読んだ高橋留美子の「人魚の森」が読みたくなった。


『川魚の飼育と採集を楽しむための本』 松沢陽士 (学研)

幼い頃、近所の河原で獲ってきたウグイやハヤ、タナゴ、オイカワ、フナ、ドジョウ、夏場だけであったがアユを家の水槽に入れ、眺めるのが好きだった。
焚火の揺らめく炎を見るのと同様に、魚たちが水の中泳ぐ姿は飽くことがない。
さあ、今年の夏も渓流におもむき、魚を突こう。

『ヤバい食 潰される農』 堤未果 藤井聡 (ビジネス社)

第1章 際限なくマーケット化する食と農

第2章 「西洋化」「効率化」が食を壊す

第3章 農業は日本の精神である

第4章 食料「自決権」のヒントは地方にあり

第5章 「最適化」に抗うために

副題として「日本人の心と体を毒す犯人の正体」とあり、現在の日本の食糧事情のヤバさが語られていた。
頷くことしきりで、日本がぶっ壊れていることに気付きながらも、何もできないでいる自分自身に強い憤りを感じつつ、読んだ。
現在、農業、食料問題だけでなく、政治、経済、教育等、あらゆる分野が臨界点を迎えようとしているが、自分に何ができるのか、常に問い続けることだけはやめたくない。

『水族館発!みんなが知りたい釣り魚の生態』 成山堂書店

全国21の水族館に勤務する釣り好きの飼育員の方たちが仕事とプライベートでの釣りを通じて得た知見がまとめられているのだから、面白くないわけがない。

以下、様々な魚たちの生態と釣る際のポイントが記されていたのだが、自分が最も驚いたことは、タコの触手には味蕾があり、触覚だけでなく、味覚もあり、その八本の手で触れたものを味わうことができるというのだ!

魚が見える!魚も見える!―渓流魚の視野とエササイズ

ピラニア釣りから学ぶ―音は捕食スイッチをONにする!

水族館の周辺生物情報で釣りをランクアップ―干潟の生物環境から考える東京湾のスズキ

深海魚、キンメダイの秘密!―輝く眼、垂直移動、向こうアワセ

長竿&本流で狙う渓流魚―大物はニオイに敏感で居食いが基本

シーバスの素顔―テクニカルならマル、男の釣りならヒラ

尺メバルへの流儀―早巻き釣法とシャローエリアで周年ターゲット

オトリアユも水族館の魚も元気が一番―輸送のノウハウをオトリ缶に応用!

知って得する“まち海”の環境―釣りエサからポイント選びまで

タコにラッキョウを検証する―知的なタコは好奇心も豊か




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ぴんぱ
人の世に熱あれ、人間(じんかん)に光りあれ。

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