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人生邂逅 ・まなび編      ◆Sien.Labから -45

インスタントラジオ #1230 
 「すぐ諦める人が多い。だからこそトライ&エラーは最強の武器」


成果が見えない と 自己防衛思考がはたらき これは正しくない と考えて 諦める。

多田先生は、取得した資格をどう生かそうか迷っている資格難民者向けに
このことを解説をされています。

ココでは、常に活動の原点である「自分が何を求めているのか」に立ち返り、活動を行うこと。 

そして、お客様からヒントを頂き、トライ&エラーを繰り返しながら
軌道修正を行うことで、少しずつ目標に近づけていくこと。

を説いておられます。


手前みそながら、

このお話を聴いて思い浮かぶのは、「見返り機能付き追記型光ディスク」のこと。

社内ベンチャー時代(33年ほど前)のことで、以前にも紹介したように思います。

筑波学園都市の研究所を対象にして、市場ニーズを掘り起こす活動をしたことがあります。

同僚の I さんが、2週間ほどデモ用の機材を社用車に載せて、名だたる研究所を1件1件周り、追記型光ディスクを紹介して、これにふさわしい用途を聞いて回る地道な活動でした。いわゆるローラー作戦です。

ベンチャーをスタートして半年近くが経とうとしていましたが、売り上げはごくわずかで、当初の計画にはほど遠い状態が続いており、
上司からは、ここらで戦略を考え直してはどうか? といった指示も出ており、追い詰められてはいましたが、

私たちは、I  さんの筑波ローラー作戦にかけました。

これまで、世のなかにない代物ですから、どんな使い道があるのか誰も知らない。

そんなに簡単に用途が見つかるはずもない。と。

そして、ついに興味を示してくれる先生が出現。

高エネルギー物理学研究所で、大規模な分析装置である高エネルギー加速器を集中管理している先生から、使用する電力の状態を写真撮影してモニターしているが、管理の効率化のため光ディスクに記録し、撮りだめた画像を、すぐに見返すようにすることはできないか。

との宿題を頂きました。

これが、「見返り記録」の始まりです。

今であれば、PC1台とハードディスクや半導体メモリーを使えば簡単にできることですが、当時は高価すぎて、とても使用できる状況ではなかったのです。


このヒントを頂いてからは、事業部のエンジニアの献身的な協力を得て、まさに試行錯誤の連続。

試作を何度も繰り返して、お客様に試してもらい、ブラッシュアップし、使い勝手の良い機能へと作りあげて行きました。

これにより、当初予想もしていなかった生物の研究分野で高く評価される「微速度撮影用」として、市場に受け入れられることになったのです。

ここまで来るには、筑波に足を運ぶようになってから、1年以上は経っていたように思います。

自分たちが何を求めているのか。を原点とし、お客様からヒントを頂き、トライ&エラーを繰り返しながら、目標に近づけていく。

  多くの人たちとの出会いを含め、貴重な経験をさせてもらいました。

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