人生邂逅 ・まなび編 ◆Sien.Labから ー11ー1)
Lab218 インスタントラジオ400回記念ミニセミナー
・流れやタイミングが悪いヒト から
多田先生のラジオ講座400回を記念してのセミナーで、いくつか過去の講座の中から補足をかねてリマインドして頂きました。
その一つが、次の講義内容です。
*流れやタイミングはやはり重要!
*流れやタイミングをよくするために気をつけること
・自分の得意なことで、前向きに人と接すること
・「損得勘定」だけで動かないこと
・常にプラスアルファの魔法を使うこと
なにをやってもうまくいかない。ちぐはぐで、焦れば焦るほど、どんどん悪い方に転がっていく。 と、いったことはありませんか?
自分に当てはめてみると、けっこうの頻度で心当たりがあります。
私の場合その多くは、新たな環境に身を置いたときで、
いわゆる気負いによる「空回り」というやつです。
具体例として、新入社員時代のことがあります。
希望と現実のギャップに大いなる勘違いが重ね合わさって、実力もないのに傲慢不遜な態度が目につくようになり、どんどん職場で孤立化していきました。
なんで仙台工場なのか 横浜の中央研究所を希望したのに
それも、磁性紛を扱うような汚れ仕事をしなければならないのか
また、上司がめちゃくちゃ厳しいスパルタ課長
と、 不平不満たらたらでしたから、 「口ばかりで、何もできないやつ」と思われていたのです。
が、これにさえ気づいてはいませんでした。
不満に思いながら、ただただ、言われたことをこなすだけの日々が続いていたのです。
このときに救ってくれたのが、なぜだか別部署の上司でした。
「馬鹿になれ!」「北川は応援団を卒業したと思え」
の言葉でした。
これで、はっと目が覚め、肩の余計な力を抜くことに気づいたのです。
そこからは、
自分の得意技である応援団精神を発揮し、だれにでも元気に挨拶。
分からないことは、とにかく素直に尋ねる。 自分でできないことは、頭を下げてお願いする。(変なプライドは捨てて)
与えられた仕事には、邪念なく無心で取り組む。
といったことを心がけるようにしました。
このように行動変容を起こしてから、数か月たった時に会社の組織変更と開発方針の大転換があり、新商品開発の一端を担わせてもらうという幸運が舞い込んできました。
ここからは、明らかに風向きが変わりました。
もちろん、順風満帆ではありませんが、それでもどこか「なんとかなる」という妙な自信が湧いていました。
それから、1年半後には新商品を世に出すことになるのですが、その間、どれだけ多くのヒトに助けてもらったことか。
あのタイミングで、大事な気付きを与えて頂いていないとその後の人生はどうなっていたのか?
ただ、人間とは愚かなもので、ここで学んだ貴重な経験がその後生かされることは少なく、幾度も似たような気負いによる「空回り」を繰り返すことになるのです。
その後も自分自身で気づいたことよりも、周囲のヒトから気付きを与えてもらったことのほうが多いように思います。
その意味でも、ほんとうにヒトに恵まれた人生だったとつくづくそう思います。
ちなみに、わたしのプラスアルファの魔法は、 「ありがとう」と「ごちそうさまでした」です。