人生邂逅 ・まなび編            ◆仏教読書会から -19

天命を知る!

仏教の大意(鈴木大拙  著) から   

霊性的自覚の人は、それゆえに神慮にかなった人です。・・・
これは自らの内に自らならざるもの、自らよりも大にして深く遠いものをみつけたという自覚から来る安心感です。無畏心です。」

ここの一説を聞いていて、ふと次の言葉を思い出しました。

「天命を知って大きく見える的」

たしか、まだ20代前半だったと思います。
大学時代に知り合い、その後も親しくさせて頂いたかたからお聞きしたもので、ご自身で詠まれた(?)詩だと、その時伺いました。

まだ社会人をスタートして間がないころでしたから、さほど深くは考えては見なかったのですが、なぜかこころに残り時々思い返していました。

ヒトにはそれぞれに、持って生まれた役割、使命があり、それを天命と表現するのでしょう。

これに気づけるかどうかは、ヒトそれぞれ。
気づくことなく、一生を終えることも当然あるでしょう。

大拙のことばを借りると、これに気づけるのは、「霊性的自覚の人」であり、「自らの内に自らならざるもの、自らよりも大にして深く遠いものをみつけた」ひとということになります。

で、それを見つけられると、
的が大きく見える。のです。

ここからは、私の勝手な解釈ですが、

生きる目的とか、人生でなすべきことがはっきりすることで、何事にも畏れることなく、いかなる時も平常心でいられる。

いわゆる、「ゾーンに入る」ということに通じているのではないでしょうか

「スポーツ選手などが見せる極度の集中状態=無我の境地に入り込むこと」です。


ヒトは天によって生かされている。ということにも通じるのでしょうか。

      自分であって自分ではない。

               まさに、空の世界です。

最初にお聞きしてから、ほぼ40年の時を経て認識を新たにさせて頂きました


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