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ネガティブな感情のコントロール

自分にとって職場のメンドクサイ人。やたら攻撃的な人、自分の提案をことごとく否定してくる人、挨拶しても目も合わさずに無視する人など、様々です。

人間ですからこちらも嫌な感情を持つのは仕方ありません。

カールロジャースの「2:1:7の法則」によれば、職場に10人の人がいるとして
・2人は自分に対して好意的
・1人は敵対的
・残りの7人は無関心
に分かれる(自分にはそう感じられる)。

敵対的な人がいる状態はとてもしんどいものです。

その対処としてはディープアクティングが有効ではないかと考えます。

ディープアクティングを簡単にまとめると、
・人は刺激や情報が入ると、脳が一定のプロセスを得てそれを処理する(認知)
・認知の結果、感情が湧き上がってくる
・その感情に従って行動が起きる(表情や発言、その後のアクション)
という流れのなかで、

1.湧き上がる感情は抑えられない

2.無理に感情を抑えて”作り笑い”や”自分の気持ちに反する行動”をとることは心理的負担になる

3.人の行動は変えられない

という原則を踏まえて、認知そのものを変えてしまおうというものです。認知療法の仕事版です。

ディープアクティング

例えば、会議において自分の提案をことごとく却下する上司がいるとします。普段から関係が築けていないと、こいつは敵だ、あるいは、自分は能力が低いと思ってしまい、ネガティブな感情が湧いてきます。

この感情は抑えることができませんので、行動は自分の選択になります。反発的な態度をとるか、グッとガマンするか。前者は職場に対していい影響を与えませんし、自分の評価も下がってしまいます。いわゆるダレ得にもならない最悪の選択です。後者にしても、見せかけの表情や行動はばれてしまいますので職場の空気は重くなり、なんといっても自分自身が壊れます。うつ症状になるのはこんなことの繰り返しが原因かもしれません。

ではどうするかというと、認知のパターンを変えてみる。上司がことごとく却下するのは根本的に上司の考える戦略と自分の考えがあっていないからだな。こう認識すると、感情もグッと冷静になり、知的になってきます。

ポイントは、”ネガティブな感情”から”知的好奇心をくすぐる感情”へとシフトさせることだと考えます。

大概において職場における相手との違いは、相手の(あらゆる面での)戦略と自分の戦略の違いということが多い。そこを理解してみると実務的には有効なことが多いと考えます。