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不正をなくすには3つの視点が必要
takaです。今日はコンプライアンスについて書いてみます。
不正が起きると、まず起きた事案そのものの対処と同時に、持続的な対処が求められます。
この”持続的対処”を考えるときに大事なのが、「不正が起きる要因のトライアングル」。
不正が起きるのは、
・誰も見ていないとか、簡単にズルができてしまうという”機会”があった
・上司のプレッシャーや責任感の強さで、いけないと思ったがやってしまったという”動機”があった
そして、
・”みんな大なり小なりやっていることと自分を”正当化”した
という3つの要因に大別されます。
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不正を起こす機会を撲滅するためには、
・厳罰化する
・監視を強化する(例:防犯カメラ)
といったことが考えられますが、あまりやりすぎると、
この会社、俺たちをまったく信用していないな
という寒々とした雰囲気をつくってしまいます。社員を信用していない会社に、会社を信用していない社員では、お客様も愛想をつかしてしまうでしょう。
そこで、着目したいのが、動機と正当化です。
動機はさまざまですが、個人的な事情(経済的なものが大半)はどうしようもありませんので置いておくとして、いちばんよくあるパターンが、
・数字のプレッシャー
・ミス・失敗への厳しい賞罰
などです。
人事と結びついているので、ルールを多少逸脱してでも達成しよう、もしくは査定に不都合な失敗を隠そうとします。
そこで、持続的な対処のひとつは、
失敗に寛容な風土の醸成と過度な数字追求の見直し
を考えていく必要があります。
もうひとつは正当化。何を正当化しているかというと、
・みんなこのくらいのイレギュラーやっているよね
・別にそこまで厳密にやらなくても
という、いわば仕事へのプライド放棄。
ここがエンゲージメントと結びついているところです。
エンゲージメント=会社を愛し、組織を愛し、仕事を愛していれば、愛している対象に対し不正なことをする発想には至らないはずです。
コンプラアンス強化を考える際には、厳罰やルールの細分化だけではなく、失敗に寛容な組織、プロセスの重視、そしてエンゲージメント強化も含めた、総合的な施策でいくことが求められるように思います。
takaでした。