斧を磨くようにハードに学ぶ
やる気の高い人たちに研修するのはやりがいを感じます。でも社内研修の場合、その逆のほうが圧倒的に多いですよね。
先週、現場管理職への社内研修を主催し、私も一部に登壇。
しかし最初からウンザリとした表情を感じました。
机に座って勉強しても何も価値を生まない、仕事は現場での経験からしか学べない、という気持ちはよくわかります。
そこでこんな話を。
今日の学びの場を「ああ、時間のムダだなあ」と思って座り続けるか、「自分の斧の歯を磨く時間にするぞ」とスイッチを入れるか、それは皆さん次第です。そんなことから話をして始めました。
そうだよなと、何人かが顔を上げてくれたので、少しホッとしました。
さて、経済産業省による「未来人材会議」が5月に公表した『未来人材ビジョン』のレポートは衝撃的でした。
企業は人材投資にお金をかけない、社員は勉強しない、組織のことも愛していない・・・たしかにこれは悲しい現状です。
だからこそ、逆張り発想で頑張る。
周りの成長意識が低いなら自分はハードにやってみる。会社がお金をかけないのなら”自家製MBA”でお金をかけずに勉強する。
ボクシングでいえば、全然練習もせず、毎晩お酒ばかり飲んでいる選手同士が戦っているような状態で、ハードトレーニングをして肉体を鍛えぬいた選手が出てくれば、盛り上がります。
サボっていた選手もそこで覚醒し、試合を盛り上げていくようになると、興行自体が盛り上がる。
何人かの現場管理職がハードな学びを続け実務に臨めば、きっとよい結果が出る。基準があがっていけば組織に緊張感が出る。
昭和のような考えかもしれませんが、社内教育はまずはそんな思想をもってすすめていこうと思います。