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ライオンの隠れ家|それぞれの景色
書きたいことはたくさんあるけれど、無事復職できてバタバタしており…
年末年始にゆっくり更新していこうと思います。
先週に観ていたドラマが全て最終回を迎えてすっかり寂しくなりましたが、
TBSドラマのレベルの高さに脱帽して、覚えているうちに記録に残しておきたくなりました。
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私は小学生まで団地で暮らし、ご近所さんと家族ぐるみのお付き合いで、よく一緒に旅行にも出かけていました。
幼なじみにドラマと同じ「自閉スペクトラム症」の子が実際にいて、ある程度特徴を知っていたため、
坂東さんが本当に”みっくん”になりきっていたのが素晴らしかったです。最終回、足指の動きとか細かい部分の演技もすごくて。
脚本家さんを調べてみたら、徳尾浩司さんとのこと。
Wikipediaで確認した他の作品で自分も観ていたのが、
「きみが心に棲みついた」
「私の家政婦ナギサさん」
「恋はDeepに」
の3作品。向井理さんのサイコパス演技、印象に残っています。
名前を知らなかっただけで、徳尾さんも推し脚本家認定!
ちなみに「おっさんずラブ」も手掛けていらっしゃいます。
原作や俳優さんきっかけだけでなく、脚本家や監督でドラマを選ぶ視点は最近知ったんです。
Netflixで観たいものを探す時も、リアルタイムで見逃していた作品も広く楽しめたらと思います。
また、この俳優を前に別のドラマで観たけど今回は全然違う役柄!というのもドラマ視聴の醍醐味の一つ。
さて、感想に戻ります。
前述したように、発達障害の登場人物が出てくるドラマで浮かぶのが、
ももクロ百田さん主演の「僕の大好きな妻!」や門脇麦さん主演の「厨房のありす」など。
今回、柳楽優弥さん演じる主人公の洸人がきょうだい児という立場で、苦労や葛藤がリアルに描かれていた点が共感できました。
発達障害がある人を家族に持つ方、考察が好きな方にもおすすめしたいです。
柳楽さんにリクルートエージェント CMのイメージが強かったのも、演技力の素晴らしさで入り込めた。共演者がみんな存在感あるのも良かった。
姉の愛生役の尾野真千子さんはもちろん、岡崎体育さん良いキャラだったな(笑)
その体育さん演じる貞本の結婚10周年パーティーの席で、主人公が弟への想いを言葉にして伝えるのですが、ADHDの夫を持つ当事者目線で見た私にはグッときた場面でした。
「家族に発達障害がある」ことを他の人になかなか言い出せないからこそ、
関わりの難しさに悩んで、離婚を考えたことや、孤立感を深めた時もあった。
夫は多動特性は弱いものの衝動性が強く、特にお金の使い方は気を付けて見るようにしていますが、
普段は優しくて、ピュアでかわいい人です。
時にはこだわりの強さを活かして、私なら投げ出してしまうことをやってくれるし、
障害の有無に関わらず「ない部分を補い合える」ところには感謝しています。
人間性>特性 だから一緒にいられるとも言えるし、家族だから簡単に切り捨てられない側面もある。
私の悩みに優しく寄り添ってくれた作品とVaundyの曲。
”ライオン”が現れて共に生活したことをきっかけに、洸人の生活や気持ちが変化して、
「みっくんと自分を分ける」視点を持って自分の人生を生きようと思えたことが、このドラマの最大の見せ場なのかな。
自分も大学中退して社会人になってから大学を卒業した経験があり、
大学に合格して上京することになった洸人を全力で応援したくなったし、私自身もまだまだ自分の武器なるものを模索中で、勇気がもらえました。
”ライオン”は小学生、”みっくん”はグループホームに入居するタイミングでそれぞれ門出を迎える春の描写も感動的でした。
役所の福祉課で生活保護者の対応をする姿やDVから逃げる描写など、社会的な問題として考えさせられることが多いドラマでした。
他にも、
なんでウミネコなんだろう?
ライオンは百獣の王だから強さの象徴だったのかな?
など細かい設定にも注目してしまい、図鑑を読んでみたくなったりもして、好奇心も刺激されました。
TBSドラマはU-NEXTでたくさん配信されているので、今回見逃された方も是非。コンビニに売っているプリペイドカードでお試しもできます。
来年もたくさんドラマ観るぞ~!
素敵なドラマをありがとうございました。