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絵画のような美しさ。北鎌倉・宝庵アトリエ棟
ピクチャーウインドゥとはこのことか!
と、あらためて日本建築の美しさに感じ入った一日。
2024年3月31日、北鎌倉・宝庵アトリエ棟にて「椿茶会」の茶箱席を持たせていただいた。
ガラス戸を全部取り外し、窓を開け放つと、まるで野点席のよう。
目の前には一面に広がる1週間前にはまったく咲いていなかったニリンソウ、見上げると葉蔭に隠れて残る紅い椿。
ホーホケキョと既にハンサムに鳴けるウグイス、姿は見
花寄せ 野あそび茶会
花は野にあるように。
利休七則では「一輪の花からも野を思い起こせるように」と説かれています。
何もない能舞台がまるで桜が満開の山であるかのように見える、あの境地が理想です。
春のお茶会では、いつもお客様に一輪ずつ花を選んで生けていただきます。
北鎌倉・宝庵のお庭に咲く花を台に載せてお出しし、自由に入れていただく趣向です。
少し経って襖を開けると、そこには春の野が。
都忘れ、二人静、小手毬、紫蘭
在釜(ざいふ)〜どなたでもお茶を一服 夏
「在釜(ざいふ)」
このハタが軒先にあったら、中で釜を掛けています、どなたでもお立ち寄りください、お茶を一服差し上げます、というお知らせです。
京都では今でも見かけることがあるそうですが、なかなか見られないこの「在釜」。
8月7日の日曜日、いつもの北鎌倉・宝庵にて、特に予約なく茶室を訪れた方にお茶とお菓子を差し上げる初の試みとして、「在釜」のハタを掲げさせていただきました。
どのくらいの方々が
夏は涼しきように。氷の設え
立秋とは思えない猛暑が続きますがいかがお過ごしでしょう。
8月7日(日)初の試みとして「在釜」を北鎌倉・宝庵にて行いました。どなたでも茶室にフラリと来てお菓子とお茶を召し上がっていただく企画です。
催すに際し、クーラーもなく、毎日35度近い暑さが続く中お客様にいかに涼しく過ごしていただけるか、考えているうちに「氷柱を立てる」ことに思い及びました。
昔、真夏の屋外での結婚披露宴で、氷柱が立ってい
カムカムに「雪」点前登場!
裏千家は茶箱の点前があるのがとても楽しいと思っているので、市川実日子さん演じるお茶のお師匠さんが親友の深津絵里さんに茶箱を持参して楽屋でお茶を点てるシーン、ものすごしっかり監修されててうれしくなりました。
クリスマスの日のコンサートの楽屋だから冬の茶箱のお点前「雪」☃️なのです。春の「花」夏の「卯の花」みたいにお盆がいらないし、お茶碗もちゃんと仕覆に入れられていてシンプルながらシッカリしたちょう
名残の月見茶会 #4 青い薔薇のお茶入れ
さて、お茶会まであと3日しかないのに、連日のショパンコンクール2021のYouTube中継にハマり過ぎて寝不足であるばかりか、風邪までひきそうになっています。ヤバい。今年はコンテスタントが『蜜蜂と遠雷』の再現か!と世界に叫びたくなるくらい多彩で面白すぎて、本来10人しか出られないファイナルに12人、そしてそのうち2人は反田恭平さんと小林愛実さんの幼なじみコンビで、2人とも才能溢れすぎの上にある程度
もっとみる名残の月見茶会 #3 ネウマ譜の額装
今年の9月20日の中秋の明月には、木星と金星、そして肉眼では見えないけれど海王星が寄り添っていました。
ちょうど由比ヶ浜で夕陽と満月が昇る様子を見たのですが、それは美しい光景でした。
そして2021年の「後の月」は新暦の10月18日(月)になります。
今回の「名残の月茶会」はその6日後になるわけですが、八畳間の「常安軒」では茶箱の月点前で地上でのお月見を、一畳台目の茶室「夢窓庵」では、月に静かに
名残の月見茶会 #2 待合のキラキラ汲み出し
宝庵までは源氏山公園へ続くゆるい坂道を登っていただくので(現在は夏の大雨の影響で宝庵の先は閉鎖中)この時期まだ結構ノドが渇くかしら。。迷いましたが、あまりに美しいので、ガラスの玉露用の器を織田流の南窓さんにお借りしました。待合でお出しする汲み出し用です。30ccしか入らないようなので、到着されたらお水を別にご用意しようと考えています。
福井県のglass atelier えむに さんの作だとのこ
名残の月見茶会 #1 花は何を入れよう
10月24日(日)に北鎌倉・宝庵で名残の月見茶会を開きます。こんな時期なので、友人だけの午前午後の2席のみ。2人から5人の少人数で、茶室も開け放して行います。いつも終わった後はホッとしてしまい、そして開いたことで満足して記録を残さないので(笑)備忘録含めて事前準備を書いてくことにしました。何かのお役に立てば幸いです。
さて、10月神無月はお茶では師走。11月に新しい茶壷を口切る前、風炉から炉に移
ユウガオの里で夕去りの茶事
お誘いいただき、下野のさる茶室にて夕去りの茶事。認識していなかったが、下野の国はかんぴょうの生産量日本一のユウガオの里だとのこと。床には畑から来たという見たこともない野生的なユウガオが生けられ、まだ日の高い15時に席入りして初炭、懐石、薄茶、濃茶と進んでいくうちに、蕾からゆっくりと花開くユウガオの凄みあるさまを間近に見ることができた。まさに「夕去り」を堪能する贅沢なひととき。
夕去りの茶事は黄昏
金工・角居康宏さんの円相花入とドクダミ
北鎌倉・宝庵での野遊び茶会、無事に終えることができましたが、そのお茶会で使ったのがこちらの花入。5月2日はまだドクダミには早く、その時分に咲いていたモッコクモドキ(車輪梅)を生けてみました。
これもかなり良い感じでしたが、ドクダミの方がシンプルできっと素敵だろうなぁ、と思っていたところ、東京ではあちこちにドクダミが咲き始め、さっそく自宅で生けてみた次第。
花の後ろの葉っぱが邪魔かな。茶室の土壁