1歳連れ 広島旅行1日目
1日目スケジュール
(10月後半 ☀️ 26℃)
4:44 起床
9:40 羽田空港着
11:40 品川駅発
15:30 広島駅着
16:30 宮島着、食べ歩き
18:00 チェックイン
18:30 夕食
22:00 就寝
今回の2泊3日の広島旅行は、我々にとって初めての、子連れでの本格的な国内旅行である。
娘の1歳の誕生日にディズニーに1泊したことはあるのだが、こちらは日帰り可能な距離、かつ子連れ前提の施設ということもあって、「旅行」という感覚での旅行はやはり今回が初である。
実は2日目に広島でのっぴきならない用事があり、そのついでの観光となるのだが、前回行った諏訪はGoToキャンペーン中、今回はたまたまだが全国旅行支援キャンペーン中という、割引になったら旅行する人みたいになっている。
ところで、上のスケジュールを見て「おや?」と思われた方もいらっしゃるのではないだろうか。
9:40に羽田に着いていながら、11:40品川発の新幹線に乗っているのである。
これはどういうことかというと、飛行機に乗り遅れたのである。別に寝坊したわけではない。起床はむしろ4:44と早すぎるくらいである。経緯を説明しよう。
まず、東京から広島に行くには主に2ルート選択肢がある。1つは新幹線、1つは飛行機である。
新幹線は4時間、飛行機では1時間ちょっとなので飛行機の方が圧倒的に早いのだが、注意点は広島空港の立地である。市街地から遠く、リムジンバスで1時間弱かかるのだ。一方新幹線は市街地である広島駅まで直接アクセスできる。
空港までのアクセスや搭乗までの待ち時間、リムジンバスへの乗り換えなど含めて考えると大して移動時間に差はないので、よりシンプルな新幹線を選択するのが一般的である。
それでも我々が移動手段に飛行機を選択した理由は、「小刻みな乗り換え」に利があるとしたからである。
歩く喜びを覚えた1歳の子どもを連れて、4時間同じ席に大人しく座り続けるというのは至難の業である。それよりは、1時間飛行機に乗って空港で休憩、1時間バスに乗って駅で休憩、など小刻みの方が、グズりや何やがあったときに臨機応変に対応可能と考えたのである。
それでは何故我々は新幹線に乗り込んだのかというと、先ほど申し上げたように、予約していた飛行機に乗り遅れたからである。
4:44に目覚めた甲斐もあって早めに家を出発、朝の電車の遅延もかわし出発1時間前に空港に着きオンラインチェックインも済ませることができた。ここまではよかった。
だがここで余裕をこいて、空港のベンチで娘にバナナをモリモリ食べさせていたところ、2人とも受付期限である出発20分前になっても気付かず、数分過ぎて慌てて搭乗受付まで行ったがタイムアウトという次第である。
これにはさすがのりりちゃんも力無く「アホやん…」とうなだれるばかりであった。4:44といういかにも不吉な目覚めはこのことを暗示していたのであろうか。当日振替が可能だったが、次に空きのある便は18:00発と1歳連れには厳しい時間である。
しかし、我々の旅にトラブルはつきもの。こういうときにりりちゃんは頼もしく、毎回バックアップ案をすぐにプレゼンしてくれる。京急で品川まで戻って新幹線に乗れば、当初の予定より1時間遅れの16:30くらいに宮島に着けると判明。今日の宿は宮島にとっているのだ。
泣く泣く払い戻しをし、すぐに京急に乗ろうと思ったら改札を間違えたりとパニくりながらも、なんとか品川に到着。自動券売機で品川発の新幹線の指定席を確保した。
トラウマからか、出発30分前から「早くホームに行かないと」と繰り返すりりちゃんを宥めつつ駅弁を購入し、11:30品川発の新幹線に乗ることができた。
駅弁は子どもが膝の上でも食べやすそうな、万世のハンバーグサンドにした。りりちゃんのを開けると突然「大吉」と書いてあった。どこが?である。
運良く娘は2時間ほど爆睡。起きている時間も、新入りおもちゃと絵本フル出動で何とか耐え、すでに日の傾きかけた15:30の広島駅に到着。電車で宮島口駅まで行き、コンビニ(宮島にはない)に寄って必要なものを購入し、フェリーに乗り、やっとのことで16:30宮島の港に到着した。17時に閉まる店も多いため、ここから急いで食べ歩きしなければならない。無駄な早起きも効いておりこの時点でアラサー夫婦は満身創痍である。
本土に帰る人の方が多かったがまだまだ島は賑やかで、17時に閉まる店たちもギリギリまで営業していた。
おかげで念願の「牡蠣屋」の焼き牡蠣3個と広島レモンサイダーを購入。牡蠣は驚くほど大きく、本当に美味しかった。
りりちゃんは隣の店で揚げもみじ饅頭を購入。これも一口もらったが美味しかった。
ちなみに島にはゆうちょのATMがあるので、細かい現金をおろすことができる。
少し遅れたものの食べたかったものは食べられたので大満足。厳島神社本殿は17時ごろには閉まっていたが鳥居の近くまでは行けるので、夕暮れの鳥居と写真を撮るなどした。
2022年は大規模な改修工事をやっていて、9月まではすっかり足場に覆われていた鳥居だったが、10/1から足場の撤去作業が始まり、我々の行った10月後半には鳥居のほぼ完全な姿を拝むことができた。
海沿いにベンチがいくつもあり、そこでみんなサンセットをのんびり眺めていて、とてもいい雰囲気。
宮島の鹿はちょっと怖いと事前に聞いていたのだが、何のことはない、奈良のそれに比べるまでもなく(失礼)上品であった。鹿せんべいシステムがないことが奏功しているのだろうか、あちらからグイグイ来ることはなかった。
娘も鹿に大喜びで、朝に飛行機を逃し手痛い出費を余儀無くされたことも忘れてしまうくらい、いい時間を過ごせた。
港近くの「ホテル宮島別荘」に宿泊。ここは同じく宮島に構える高級旅館「錦水館」の系列なのだが、子連れに優しそうということで選んだ。結果、非常に子連れフレンドリーであった。
まず我々が泊まった部屋なのだが、一般的なホテルとは違い玄関のたたきで靴を脱いであがるシステム。部屋にて幼児を安心して裸足で歩かせることができる。
また、寝室と玄関+風呂+トイレの間に引き戸があり、ここを閉めておけば幼児が勝手に玄関に降りたり水回りに近づくことがない。玄関の近くにはオムツ専用のゴミ箱も置いてくれている。
さらに家具が全体的に低く、1歳過ぎの娘は自力で椅子やベッドに登り降りできた。もちろん背の届かないようなデスクもあるので触らせたくないものはそこに置くことができる。
広縁とベッドの間にブラインドを下げることができるようになっていて、子どもを寝かしつけた後大人が広縁の電気だけでゆったりすることも可能なつくり。ちなみに広縁の辺りの床は畳になっていた。障子のように見えるものも破れにくい素材になっている。
ベッド台は3つ完全に繋がっていて、壁にも接しているため、子どもがベッドから落ちる心配をせずに済む。壁際に寝かせるもよし、大人で挟むもよし、広々寝ることができる。
従業員の皆さんも小さな子どもに慣れているのか対応が優しく、手を振ったり話しかけてくれたり。夕食会場でも何組か幼児連れを見かけた。
夕食はブッフェ形式で、イタリアンのシェフが監修したとかでワインに合いそうな料理が多く、とても美味しかった。広島産の食材を使ったメニューが豊富で、離乳食完了期の娘でも食べられるものはいくつかあった。銀は殻付き蒸し牡蠣を食べまくった。
部屋も食事も接客も素晴らしかったし、宮島も美しく、娘も初めての海や鹿に喜んでくれたということで、今朝の大失態のことはすっかり忘れ、大満足のままに1日を終えたのだった。
反省点:
- 早め早めの行動を。空港に着いても搭乗まで油断するな。
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