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『マトリックス』の“現実とは何か?”の問いがAI社会でリアルになる理由

今、目の前に見えているこの世界は、
本当に“現実”なのだろうか?

映画『マトリックス』を
初めて観た時の衝撃は、
かなりのものでした。

現実だと思い込んでいた世界が
実はAIによって作られた
仮想現実だった

というあの設定。

AIが急速に進化する中、
『マトリックス』の世界観が
現実味を帯びてきています。

「いやいや、流石にあれば
フィクションの話でしょ?」

と思うかもしれませんが、
ちょっと考えてみて下さい。

あなたがスクロールして見ている
TikTokの投稿は、
一体誰が選んだのでしょうか?

YouTubeの「おすすめ動画」は?

ニュースアプリの
「あなたにおすすめの記事」は?

これらはすべて
スマホの中にいる
”AIが選んだもの”です。

あなたがSNSで「いいね!」
を押した記事や動画。

その一つ一つが
AIによって解析され、
次に表示されるコンテンツが
決まります。

つまりあなたが
「自分で選んだ」
と感じているものも

実はAIが
「あなたが好きそうだ」
と判断した情報の中から
選択してるわけです。

あれでもこの状況って、

なんだか
映画『マトリックス』と
似ていません?

僕たちはすでに
“AIが選んだ世界”の中で
生きてるじゃないですか。

もちろん、『マトリックス』のように
チューブに繋がれているわけではありません。

でも情報の選択肢が
AIに制御されている点では、
すでに「マトリックス化」が
進行しているとも言えます。

「選んでいるつもり」が最も危ない


スマホを見ている時、
僕らが「選んでいる」と
感じるその選択肢は、

AIが“提示したもの”の中から
選んでいることがほとんど。

これがまさに
『マトリックス』の世界観と
重なる部分です。

「自分で選んでいるつもり」
が最も危険。

自由に選択している
と思い込んでいる限り、

誰もその支配構造に
気づけないからです。

映画で主人公のネオが
『マトリックス』の
真実に気づいた瞬間は、

まさに
「自分は選んでいるつもりだったけど、
実際には選ばされていた」

と気づいた瞬間でもあります。

では、どうすれば僕たちも
『マトリックス』から抜け出すことが
できるのでしょうか?

選択を意識して『マトリックス』から抜け出せ


ここで重要なのは、

「選ぶ」という行為を
もっと“意識的”にすること。

これまでは無意識のうちに
AIが出した選択肢を
選んできたかもしれません。

それをもっと
「自分で選ぶ」意識に変える。

具体的な方法を
いくつか挙げてみます。

1:検索ワードを自分で決める

Google検索をするとき、
サジェスト(予測変換)の中から
選ぶことって多いですよね?

でもそれをあえて使わずに
自分の言葉で検索する。

自分で考えて、自分の言葉で
検索をかけてみるんです。

自分の中から出てくる言葉を
大事にすると、次第に
世界の見え方が変わります。

2:SNSの「タイムラインに流れてきた情報」を信じすぎない

SNSのタイムラインは、
AIが「あなたが興味を持つだろう」
と予測した投稿で埋め尽くされています。

だから、自分の意志で
能動的に情報を取りに行ってみる。

例えば、
「このテーマについて知りたい!」
と思ったら、

タイムラインに流れてくる情報ではなく、

・関連する書籍を手に取る
・自分の言葉で検索をかける
・信頼できる発信者をフォローする

など、主体的な行動をしてみる
という感じです。

3:小さな選択を意識的に行う

人は、日常の「小さな選択」を
無意識に行っています。

例えば、今日のランチを何にするか
どんな音楽を聴くか、どの動画を見るか。

これらの小さな選択を、
少しだけ「意識的に」行います。

・SNSを開く前に
「今から何を見たいのか?」先に自問する。

・おすすめ表示ではなく、検索バーに
 自分の言葉でワードを入れて動画や記事を探す

・情報収集の際に、意図して
普段見ない媒体や異なる視点の記事を読む

このような
小さな選択の積み重ねが、
あなたの「現実感」を
少しずつ取り戻します。

あなたは、どちらの“世界”を生きるか


映画『マトリックス』では、
「青い薬(元の世界に戻る)」と
「赤い薬(真実を知る)」の選択が登場します。

今、僕らにも同じ選択が
求められている気がします。

============
・青い薬を選ぶ
AIが選んだ情報の中で
「選んでいるつもり」で生きる世界。

・赤い薬を選ぶ
自分の意志で、能動的に情報を選び、
自分の「現実感」を取り戻す世界。
============

「現実感」を取り戻すのは、
他の誰でもありません。

自分自身の意識的な選択が、
未来の自分を変えます。

小さな選択から始めて、
「自分の人生は自分で選んでいる」
と言える未来を一緒に目指しましょ〜。

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