【令和3年10月から11月ふりかえり】Kindle電子書籍出版までの道のりを振り返る④自己救済に向けた辛く苦しい旅路
おはようございます😃
5回に分けて勝手にKindle電子書籍出版振り返り。
今朝もチェーンナーさんの企画に参加しつつ振り返ります。
今日からいよいよ自己救済に向けた辛く苦しい旅路が始まります。長く重い振り返りになります。
6月に本を書こうと決意。
7.8.9月、noteの企画に参加しまくり、心理学の本を読み、自分が今までたどってきた心理面の苦しみの原因が愛着障害であることに気付きました。
親子間の愛着を起因とする愛着障害。
私は自分は無関係だし、自分の親は毒親じゃないと思い込んでいました。
23年もの月日が経過し、スッカリ昔のことは忘れて根明なアホになっていたからです。
しかし、岡田尊司さんの「死に至る病」を読んだとき、まるで過去の自分が服を着て歩いているかのようでした。
幼い頃からの孤独感、転校を起因としたグレーの発達障害、その後の拒食過食、理由の分からない自殺希慮、そして、バーンアウト、その後のグレーの境界性パーソナリティ障害。生きづらさの塊。
自分の特性、そして、敢えて本を書かなければならない必然性は、なんだろう?強いていうならば
一見表面上何の問題のない傍から見たら恵まれているように見える普通の家庭に育ちながらも、深刻に精神を病み、死を希求し、そんな最中、人生を180度変えてしまう幼馴染の自死を経験。そして、その後の変革体験と激しすぎる揺り戻し。
そして、その揺り戻しから22年かけてゆっくり回復してきた。
にもかかわらず、自分の無意識の根底にどうしても拭うことの出来ない自責の念が脈々と横たわっている。
その自責の念が時々、自分の意思と無関係に暴走し、自分を追い込むアクセルとなって自分を襲う。
しかしいつも傷つくのは自分ではなく、自分が最も大切にしている誰か。
こんなループから抜け出したい。
そして、その脈々と横たわる自責の念に、今なら向き合える。
向き合って、描ききることなのかな?
書いていくうち、次第に漠然としていた書く意味が明確になっていくようでした。
しかし当初、あまりに昔のことすぎて、霞がかかったように昔のことが思い出せませんでした。
そんな9月の半ば、突然2005年から2006年につけていた独り言ブログのタイトルとアカウント名が急に記憶に蘇ってきました。
15年も経っているから、もう消えているだろう。
ダメ元で検索したら、これまで何度検索しても探すことの出来なかった当時のブログが突然立ち現れました。
そして、まるで氷漬けになっていたかのような、一度目の向き合いに至るまでの当時の記録がありありと綴られていました。
しかも、今とだいぶ違って歪んだものの見方をしているので、半分使い物にならない当時の私の痛々しいほど生々しい日記。このブログを読むことで、記憶が急激に蘇りはじめました。
そして、9月末、一本の映画を観ました。
ドライブ・マイ・カー
この映画との出会いが、その後の方向性を決めたと思います。
誇張も過小もない、ウソのない言葉で自分の過去を見切ろう。
卒業したと思い込んでいた村上春樹がここでまた抜け出し方を指し示してくれている。
そして、この映画を観て、仮説を立てました。
私が向き合えなかった過去に目を背けることなく向き合い、自分の負も含めて全て目を逸らさず受け止めて、描ききり、昇華できたら、きっと、自己救済できる。
そして、その物語は、似たような苦しみを抱える誰にも相談できなくて、苦しんでいる誰か世界に一人でもいい、届くはずだ。
それは、かつて、私がそうやって負に向き合って昇華して描かれた物語に何度となく救われたから。
今度は私の番だ。
私がバトンをつなぐのだ。
※※※
私には4歳年の離れた妹がいます。
まず、今回の出版に向けて、事前に妹に相談して、全ての原稿を下読みしてもらい、フィードバックをしてもらう約束をしていました。
それは、今年、ビルビリー・エレジーというアメリカの自伝的ストーリーを妹に薦められて読んだ時、私の中で、何かスイッチが入った、そういう感覚があったからです。
アメリカの貧困層のジャンキー家庭に育った著者が、自分の半生を丹念に振り返ることで、同じような社会環境の生み出す状況に、言語化できないメッセージをもたらす。
そして、この著者は過去を振り返る際に姉に協力をこい、自分の半生を振り返っていった。
このやり方を真似しよう。
原稿はスマホで、noteの下書きに5日間で一気に書き上げました。(今回の本はほぼ9割がたスマホで書いています。日中仕事があるので、スマホだと通勤など移動の最中も思い出した都度更新できるし、noteのフォームが慣れていて、書きやすかったのです。)
タイトルと章立てだけ決めて、8月、9月、企画に参加したり、思い出を深堀して集めた記憶のかけらを一気に書いていく。
これまで書いた記事などのコピペは避けました。
そして、毎日、noteの下書きを妹に送り、伝わるかどうか、チェックしてもらいました。
それがその時のスクリーンショットです。
妹からは
「うん、分かる、読みやすい」
との返事。
5日間で一気に書き終えた下書きを全部つなげたら1万字ちょっとでした。
これを妹と、出版サポートをご依頼したカーボさんと、図々しくもKindle電子書籍出版の先輩である福島太郎さんにお送りして読んでもらいました。
読み物として、どうなのか実際に本を書き、そして書く目的にも共通点のある方の客観的意見が欲しかったからです。
3人からいただいた回答から、これはいける、手応えを感じました。
そして、ある程度誤字脱字を修正し、一旦寝かしました。
まず、辛過ぎたのと、そして、記憶がまだ朧げで、本当にこうだったか自信がなかったからです。
この頃から不思議な怪奇現象が増えていきました。
夜中にセットしていない目覚ましがなる。
娘がおかしなことをいいだす。
私はなぜか、これ以上書き進めていくには、私は母を許し、そしてわたしも母に謝る必要がある、そう感じました。
※※※
母を許す旅。母に謝る旅。どうしても許せない叔母を一個人として、親族でない赤の他人として自分の人生から一旦切り離す。
一つ問題を解く度、新しい記憶が蘇っていく。まるでパズルのように。
でも、まだ一番肝心なところの記憶が霞がかかったように見えない。
この見えないままの状態では世に出すわけにはいかない。
でも、どうしても思い出せない。
心の葛藤が現実に影響を及ぼすかのように、怪奇現象がさらに頻発するようになっていきました。
まるで推敲を促すかように電車が止まる。それも何度も。
そして、娘の口からおかしな言葉が頻繁に飛び出すようになる。
最後は妹からも。
現実の生活でもシンクロが頻発し、毎日が白昼夢のようになっていきました。
そして、一番自分の残酷さ、その後の耐え難い悲しみを思い出した時、まるで前世の記憶が蘇ったかのような、耐え難い悲しみと苦しみの感情が昨日のことのように一気に込み上げてきました。
脳は全て記憶している。
こうなるから、自分を守れないから思い出せなかったんだ。
そして、今なら向き合えると自分がわかっていたから、今向き合っているんだと。
そして、娘の口から語られました。
より詳細に思い出すためには、思い出の地を訪ねなければならないと。
意を決して避けてきた全てが起きた大学時代を過ごした街を訪れた日、本を書くことを伝えた知人に薦められた柳田邦男さんの「犠牲 サクリファイス」を読みました。
描かれている内容と自分が今まさに書き進めている内容とのあまりのシンクロの多さに、目眩がし、思わず吐きそうになりました。
それまで、私はもっとふわっとした少しお伽話のような、生々しくない仕上がりをイメージしていました。
でも、この時、
もっともっと全ての負に向きって描き切らないといけない、そう感じたのです。
そして、この日、下書きを読んでくださった奇特な方ががっつり校閲してくださった原稿とやっと思い切り向き合い、自分でも認めたくなかった負の負の感情に思い切り向き合い始めました。
大幅に生々しく書き直した原稿を再度読み返したとき、これまで、記憶から抹消していたキーパーソンが突如記憶に蘇ってきました。
もう、入稿まで、あとわずか。半年という時間はあっという間に過ぎ去り、自分が出すと決めた期日に向けて確実にお尻が迫ってきていました。
この時点で私は表紙をどうするかも決められていませんでした。
一万字ちょっとだった原稿はもうすぐ三万字に届こうとしていました。
そしてこの間も、私は沢山の魅力的なnoterさん達の記事を読ませて頂きました。
私の心を鷲掴みにする記事の特徴はなんだろうと必死で考えました。
そして、私らしさ、わたしらしい表現方法はなんだろう?
心を打つnoterさんたちの記事を読ませていただき、たどり着いた答えは、
たとえフィクションでもノンフィクションでも、その方の本音を深く向き合って書かれているnoterさんの記事に心惹かれるのだということに気付きました。
ここからは、読ませていただき、共感したり、表現がその方らしくて素敵だと感じたり、たくさんの気付きをいただいたnoterさんたちを交流の有無に関わらず勝手にご紹介させていただきます。
※最新の固定記事もしくは固定記事のない方は、私の好きな記事をリンクさせていただきます。
◼️表立って語ることを日本人が嫌がりがちなお金と正面から向き合い、記事をごくごく読ませていただくと、愛と熱量いっぱいの記事に心が潤いでいっぱいに満たされていく「ミイコさん」
◼️嫌いだった学校。こんな素敵な先生がいるのだと励みになる「つばきさん」
◼️ラジオ番組を通して人生を変えた舞台経験の謎を紐解くきっかけんいただいた「まあささん」
◼️避けてきたイジメられた過去、自分も加害者となった過去に向き合うきっかけをくださった「横山小寿々さん」
◼️繊細で叙情的な風景描写や心理描写で珠玉のストーリーを紡がれている「コノエミズさん」
◼️優しいストーリーで心をぶるぶる揺さぶるぶる揺さぶる「mikepunchさん」
◼️まるで相似形。衝撃的な出会いを果たし、私が書く意味、覚悟を決める大きな転機を下さった「Rayさん」
◼️ご自分と向き合い、ご自身に宛てた思いを手書きの詩でノートに綴られている「me-meさん」
◼️軽やかなフットワークで明るく前向きな発信の裏に過去に文章で伝えられなかった悔しさをバネに文章を書く練習をし、勇気を出して冒険にでかけた「ゆうさん」
◼️のりのり自分探しコンサルで、出版に向けた道筋を棚卸しさせてくださった「レイエレミさん」
◼️ご自身の経験をもとに、心の健康を守るために自分防衛団を結成し、精力的に活動されている「シロクマ団長さん」
noteの優しい世界、noterさん達の記事、活動のもつ力が私に書き上げるパワーを与えてくださいました。
感謝しかありません。
長く重い旅路。本日はここまでです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました✨✨✨
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