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「日本は糖尿病大国!?」糖尿病の〇×問題

こんにちは、こんばんは!薬剤師のからすまです~♪ 本日は、「糖尿病」に関する○×クイズを作りました。よかったらよろしくお願いします!日本は糖尿病患者が多い傾向にあります。クイズを通して理解を深めて頂けますと幸いです😊日本人はお米を主食することもあり、昔から糖尿病患者が多い傾向にあります。


糖尿病 ○×クイズ

  1. 糖尿病はインスリンの作用不足によって血糖値が慢性的に高くなる病気である。

  2. 1型糖尿病は自己免疫の異常によりインスリンがほとんど分泌されなくなる病気である。

  3. 糖尿病の診断には、空腹時血糖値やHbA1cの測定が用いられる。

  4. 糖尿病では、のどの渇きや頻尿といった症状が現れることがある。

  5. 1型糖尿病は生活習慣が関係して発症することが多い。

  6. 糖尿病が進行すると、神経障害、腎症、網膜症といった合併症が起こることがある。

  7. 糖尿病患者は世界で5億人以上いて、患者数は増加している。

  8. 糖尿病は名前の通り、糖尿病患者の尿には糖分が含まれることがある。

  9. 妊娠中は、高血糖になりやすい。

  10. インスリン注射は1型糖尿病の治療には必須だが、2型糖尿病では基本的に使用しない。

  11. SGLT2阻害薬は腎臓での糖の再吸収を抑え、尿中に糖を排泄することで血糖値を下げる。

  12. 血糖値を下げる体内モルモンは、インスリンだけである。

  13. GLP-1受容体作動薬は食欲を抑え、体重減少の効果も期待できる糖尿病治療薬である。

  14. 糖尿病の治療では、血糖コントロールだけでなく、高血圧や脂質異常症などの合併症対策も重要である。

  15. インスリンは膵臓のランゲルハンス島のα細胞から分泌される。


解答編

  1. 糖尿病は、インスリンの分泌不足や働きの低下によって血糖値が慢性的に高くなる病気です。

  2. 1型糖尿病は自己免疫疾患の一種で、膵臓のβ細胞が破壊されインスリンがほとんど分泌されなくなります。

  3. 糖尿病の診断には 空腹時血糖値・HbA1c・75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT) などが用いられます。

  4. 高血糖になるとのどの渇き(口渇)や頻尿、体重減少などの症状が現れることがあります。

  5. × 生活習慣(食事、運動不足、肥満)が原因になるのは2型糖尿病です。1型糖尿病は、自己免疫反応、遺伝的要因が原因になることが多いです。

  6. 糖尿病の慢性的な高血糖は 糖尿病神経障害、糖尿病腎症、糖尿病網膜症 などの合併症を引き起こすことがあります。これは非常に怖くて、神経障害では、足や手が壊死して、切断に至るケースもあります。腎症に関しては、最悪透析にまで進む患者さんもいます。また、網膜症は最悪失明の危険性があります。

  7. 〇 世界中で約5億3,700万人(2021年時点) の人が糖尿病と推定されています。これは 成人の約10人に1人 の割合で、2050年には 13億人 に増えるとも言われています。

  8. 〇 健常人の場合、糖は腎臓で再吸収されて、血液内に戻ります。よって、尿に糖が含まれることはありません。ただ、血液中の糖が、腎臓で再吸収できる量を上回った場合、尿糖(尿中の糖分)が陽性になります。

  9.  妊娠中は、高血糖になりやすく、この状態を「妊娠糖尿病」といいます。下記の解説が分かりやすいのでご覧ください! 妊娠糖尿病 (にんしんとうにょうびょう)とは | 済生会

  10. × 1型糖尿病ではインスリン注射が必須ですが、2型糖尿病でも 病状が進行するとインスリン治療が必要になることがあります

  11. SGLT2阻害薬は 腎臓での糖の再吸収を抑え、尿から糖を排出することで血糖値を下げる 作用を持つ薬です。

  12. 〇 体には血糖値を上げるホルモン(グルカゴン、アドレナリン、コルチゾールなど)が 複数 あるのに対し、血糖値を下げるホルモンは 「インスリン」だけです。そのため、インスリンの分泌が悪くなると糖尿病になりやすいのです。

  13. GLP-1受容体作動薬(自己注射)は 血糖値を下げるだけでなく、食欲を抑え、体重減少の効果も期待できる 糖尿病治療薬です。最近、ダイエット目的で、保険適用外で使用する事例が増えてきて、糖尿病患者さんに十分量が確保できない問題がありましたよね!

  14. 糖尿病の治療では 高血圧や脂質異常症などの動脈硬化リスクを管理することも重要 です。

  15. × インスリンは膵臓のランゲルハンス島のβ細胞から分泌されます。ランゲルハンス島α細胞から分泌されるのは、グルカゴンです。(これは血糖値を上昇させる作用があります)


<1型糖尿病 VS  2型糖尿病>
1型糖尿病は、膵臓のβ細胞が破壊され、インスリンをほとんど(または全く)分泌できなくなる自己免疫疾患です。血糖値を下げるホルモンであるインスリンが不足するため、高血糖が持続し、治療にはインスリン補充が不可欠です。

<糖尿病の怖さ>
糖尿病は「サイレントキラー(静かなる殺し屋)」とも呼ばれ、自覚症状がないまま進行し、深刻な合併症を引き起こすことが最大の怖さです。高血糖が続くと、血管や神経が徐々に傷つき、全身に影響を及ぼします。


😨 糖尿病が怖い理由 5つ

① 自覚症状が少なく、気づいたときには手遅れ

  • 糖尿病は 初期症状がほぼない ため、健康診断などで偶然発覚することが多い。

  • 症状が出たときにはすでに 血管や神経のダメージが進行 していることも。かくれ糖尿病(食後高血糖) の場合、通常の健康診断では見つかりにくい。


② 動脈硬化が進み、脳卒中や心筋梗塞のリスクが上がる

  • 高血糖が続くと 血管の内側が傷つき、動脈硬化が進行 する。

  • 動脈硬化が進むと、脳梗塞・心筋梗塞・狭心症 など命に関わる病気を発症しやすくなる。

  • 糖尿病の人は心筋梗塞のリスクが2〜4倍 に上がる。


③ 「糖尿病三大合併症」による深刻な影響
糖尿病が進行すると、以下の3つの大きな合併症を引き起こす。


④ 免疫力が低下し、感染症や傷の治りが遅くなる

  • 高血糖の影響で 白血球の働きが低下 し、免疫力が落ちる。

  • 風邪や肺炎にかかりやすく、感染症が悪化しやすい

  • 小さな傷でも治りが遅く、最悪の場合 壊疽(えそ)→足の切断 になることも。


⑤ 認知症のリスクが2倍以上になる

  • 糖尿病はアルツハイマー型認知症や脳血管性認知症のリスクを2〜4倍に高める

  • 「脳の糖尿病」 とも呼ばれ、インスリンの働きが悪くなると脳細胞の働きも低下する

  • 研究では 血糖値が高い人ほど認知症の発症率が高い ことが明らかになっている。


💡 糖尿病を防ぐ&進行させないためには?

糖尿病は 早期発見と生活習慣の改善 で進行を防げます!
定期的な健康診断で血糖値をチェック
食生活の改善(糖質の摂りすぎに注意)
適度な運動(ウォーキングや筋トレ)
ストレス管理&十分な睡眠
血糖値が高いと指摘されたら、放置せずに医師に相談


ご覧頂きありがとうございました😊 次回もよろしくお願いします!
からすま

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