人にカメラを向けるということ
ミャンマー・スーレーパゴダ。私はこの国の祈りの文化が好きだ。
もちろん、皆が皆というわけではないが。生活の中に祈りが根付いているということの美しさを、うまく言葉にできない。ミャンマーの魅力に直結する言葉なのに。
人にカメラを向けることは勇気がいる。ズームをかけ、対象に迫ろうとするときは、より一層心拍数が上がる。大きなレンズの存在感は、人を萎縮させ、訝しげな顔つきにさせてしまう。かといって、ふとした瞬間を狙うのは、盗みを働くような気にもさせられる。ついスマホで写真を撮ってし