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投資信託の基準価格の二重計算問題
公募の投資信託は日々、基準価額(一口当たり時価:NAV)を開示しています。
基準価額(NAV)は運用会社が計算したNAVと信託銀行が計算したNAVを日次で照合して間違っていないかを確認した後、公開します。
投資信託のバックオフィス・システムはNRIのT-STARです。
運用会社、信託会社は同じシステムを使用し、同じデータソースから基準価額を自動計算しています。なので、基準価価額は同じ数値になるはずで、日々の照合は不要ではないかという議論がありました。
事務負担と時価取得のコストが重く、この投信の二重計算は運用業界で問題となっていました。
2024年4月、この二重計算を回避する投資信託が、なかのアセットマネジメントから登場するようです。この公募投信は信託銀行のみが基準価額を計算する投信です。
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他社がどこまで追随するかは分かりませんが、マンパワー不足のバックオフィス業界では歓迎したい動向ですね。