最低賃金の引上げで全国平均が時給1,054円に! 「#うちの会社は全従業員の時給〇円上げたよ」のハッシュタグが流行ればもっと給与は増えると思う
中央最低賃金審議会は2024年7月24日に2024年度の最低賃金の目安を時給1,054円(全国平均)にすると決めました。
現在の1,004円から50円の引上げで、22年連続の増加です。
5%近く上がるわけですから、インパクトが大きいです。
私は会社を経営しているので、経営者目線では「キツイなー」と思います。
さて、厚生労働省によれば、2022年度の就業者数は6,723万人です。
最低賃金で働いている人がどれだけいるかは分かりません。
でも、全ての就業者の時給が50円上がれば、日本全体で1時間当たり33.6億円(=50円×6,723万人)の給与増です。
1日7時間、1カ月20日勤務の場合、一人当たり7,000円の給与増。企業の負担もそれほど多くありません。
給与増加総額を1年間の営業日数245日として計算すると、年間5.7兆円(=33.6億円×7時間×245日)になりますね。
会社の経営者からすれば、給与が増える=固定費増なのでキツイです。
ただ、一人当たり月7,000円なら会社が払える金額のように思います。
年間5.7兆円の給与増は消費を生むので、GDP へのインパクトは大きいです。GDPは10兆円以上増えると思います。
日本経済を考えると最低賃金だけでなく、本当は全従業員の賃金を上昇させるべきなんですね。
これを、どうやって日本中に呼びかけるか……難問ですね。
私がいいなと思うのが、一昔前に流行った「#MeToo」です。
これ自体はいい運動ではありません。「#MeToo」というハッシュタグを付けてセクハラを告発する運動です。
この運動の良い点は、誰かが先陣を切ると、「私も!」「私も!」と続く人が出てくることです。
日本の経営者は周りを気にします。
X(旧Twitter)で「#うちの会社は全従業員の時給〇円上げたよ」のハッシュタグが溢れれば、「じゃあ、うちも上げるかー」となり、日本中の会社で従業委の給与が増えそうな気がします。
以上、最低賃金のニュースを見ていた雑記でした。