ビジョンを明確にしてなくてもいい、という真逆の考え方
「自発的に集まったコミュニティ・プロジェクトを立ち上げる際の注意点!」の記事で、ビジョンを明確にすることをあげた。
ビジョンがあることで、わかりやすいこともある。
しかし、立ち上げたばかりのプロジェクトやコミュニティでは、ビジョンを明確しにくい場合もある。
ビジョンの明確化の意味合いを広くとらえ、ビジョンを明確にしてなくてもいい、という真逆の考え方もあるので、今回はそれをお伝えしたい。
大まかな方向性や感じが合ってればいい!
コミュニティ・プロジェクトを立ち上げる際、自発的に集まって進めていく場合、ビジョンに対する粒度が人によって違う。
そんな時こそ、ビジョンが明確化されている方がいいと思うかもしれないが、大まかな方向性やビジョンに対する感覚が、だいたい合っていれば、ビジョンを明確にしなくてもいい。
そんな感じね、とわかればいいくらいである。
人が興味を持って集まる温度感、感触がビジョンにつながっているのであれば、最初はそれで十分。
それこそ、言語化されていなくても、この人がやりたそうなことに関わりたいと思えたら、いいくらい。
プロジェクトやコミュニティを運営していく中で、徐々に深く言語化したり、明確化していければいいのである。
明確にしなければならいというわけではなく、やっていく中で明確になっていくトーンも存在する。
そのプロジェクトやコミュニティの雰囲気に合わせてビジョンを作り上げていければいい。
ビジョンを明確化することが目的ではない!
佐野弘の仕事柄、言語化する癖が強い側面を持ち合わせている。
そのため、言語化しないと、プロジェクトは進まない、というブレーキがもともとあった。
今回のビジョンに対する考え方雑談で、実は必ずしも明確化が必要ではない、という気づきを得た。
ビジョンが明確じゃないけど、進んでいくプロジェクトもある。
感覚的に意図が共有されて進んでいくこともある。
プロジェクトやコミュニティが進んでいく中で、もしビジョンの明確化が必要なら、みんな必要だと思い始めて、明確化していくことだろう。
ビジョンを明確化する・しないと言う話で進めているが、一番大事なのはそこではない。
ビジョンを言語化・明確化するのが目的ではなく、プロジェクトが進んでいくことが大事なのである。
ビジョンが言語化・明確化、形にしていきながら、前に進めていくことが必要である。
まとめ:人との温度感・感触を大切に!
ビジョンを明確にしてなくてもいい、という真逆の考え方のポイント。
・大まかな方向性や感じが合ってればいい!
・ビジョンを明確化することが目的ではない!
大事なのは、プロジェクトやコミュニティが前に進んでいくこと。
自発的に集まっているプロジェクトやコミュニティを立ち上げるところにおいての話でもあるので、人との温度感やつながりの感触を大切にもしておきたい。
プロジェクトやコミュニティの立ち上げや運営に合わせて、ビジョンの共有や方向性を見出していければいい。
次の佐野弘(仮)もお楽しみに!
佐野弘 with 水島一輝