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元気もなく退屈そうに働くサラリーマン

 薄っすらと溜まり始めたストレスと上がらないモチベーション。週末になれば仕事を忘れるように発散し、また月曜日を迎える。そんな生活を繰り返していたら、どんどん会社へ向かう足が重たくなっていきます。休職からの復職を経験し会社に拾ってもらったような恩は感じていたものの、なかなか仕事に打ち込めない、頑張れない、成果も上がらない。

 東京にいた頃とは異なる重さの「会社に行きたくない」気持ちが湧いてきます。「あの場所に行くと怒られるから嫌だ」という恐怖心が主だった東京での気持ちから「どうせ会社に行っても何もできないし退屈だ」という倦怠感というか、社会人として腐っていく感じでした。

 東京時代の方が寝れない等色んな症状が出ていたので分かりやすいヤバさでしたが、大阪のこの状況は内面からジワジワと蝕まれていき人間力も低下していく分かりにくいヤバさ。薬を処方されて立て直せるものでも無いので、自分自身でどうにかするしかありません。

 会社へ向かう足取りが重くなるのは決して比喩表現ではなく、実際に梅田に着いてから会社に行くまでの道中で寄り道したり、人気のないベンチでただ座ってぼーっとしたりして、出勤時間ギリギリまで会社へ向かいませんでした。結局は行くのだから、本当に無駄な時間の使い方をしていたのですが、当時はその感覚を越える「行きたくない」気持ちがあったのです。

 そんなストレスを感じ続けながら平日の5日間を過ごしていれば、身体も少しずつ悪影響を受けていきます。不眠とまではいきませんが、ストレスから睡眠の質が低下しており、いくら眠っても寝たりません。常に寝不足のような感覚で頭もぼーっとしている事が多い。大量では無いにしても夜はお酒を飲む事が多かったので、睡眠の質を自ら下げてしまうような生活週間も影響していたと思います。

 また、謎の胃痛で会社を休むことも定期的に発生していました。「会社に行きたくない」というストレスが何らか作用して胃痛を生んでいたようで、会社を休むと決めて午前中ゆっくりすると引いていくもの。2~3ヶ月に一度は終日痛い日もありましたが、定期的に痛くなる胃。免疫力もアベレージ低かったようで、季節の変わり目には必ず風邪も引く始末。

 一緒に働くメンバーも僕が休職した事を知っていたので、そんな状態の僕に強くアドバイスをするような事はできなかったようで、弱々しいまま会社に居れてしまいました。いま振り返ってみてもどんな過ごし方やねんと思いますが、当時はそういう生活しか出来なかったのだから、恐ろしい。

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