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でもやっぱり要るんだってよ。

最近モヤモヤしている話。
先日こんな日記を書いた。

社内の無気力アンチ勢力によって未来あるおれの業務は四面楚歌。みんな目立たぬように人と同じ仕事を淡々とこなす事を好んでいて、誰もおれのようなリスキーな海外業務に手を出さない。まあ今時のコたちはそんなもんかな。

幸いおれは忙しい。それなりのポジションでそれなりに仕事を抱えているしやり甲斐もある。予算を貰って開発もしている。給料も悪くない。次世代が育たないとか知るか。お前らが引き離したんだろうが。週に数回ある海外拠点との英語ミーティングも、当初は他の参加者のために議論を止めて和訳してしたのだが、時間のロスが激しいので最近は置いてきぼりにしている。先日は専門用語が分からない新米の通訳も置いてきぼりにしてやった。悔しかったら録音して後で一字一句書き留めるとか、かつておれがやった苦労をしてみてくれ。イジメてるんじゃなくて、努力すれば誰でも出来るようになるから、諦めずについて来いって。
…という説明までも辿り着かす、「いや〜センパイ今日も流石っすねー」で毎回終わる。「元々出来る人はいいですよね〜」とも。馬鹿野郎。おれは絶望していた。


先日、急に上司に呼び出されたので会議室に伺うと、錚々たる上層部メンバーに取り囲まれた。少し離れた所で社長も聞き耳を立てている。何これ。

「いやーカッパ氏ぃ、、俺たちはキミのためを思って次のプロジェクトは降りるべきだと社長に進言したんだけど、どうしても社長がやれって言うからさあ。でも一人じゃマンパワーかアレでしょ。社長が部署も作ってやれって言うから今から考えるわ。どうすればいいかなあ?」と、会社で二番目にエライ人に言われた。
おれ別に降りるとか言ってないんですけど、って言うより次のプロジェクトって何何何?

どうやら次のプロジェクトの話が有り、欧州からカッパご指名で支援要請が来ているにも関わらず、会社上層部のご独断で海外業務は面倒なので勝手に降りようとしていたらしい。悪いところだけ纏めて浅はかに社長に進言したが、海外案件は社長の肝入り事案。頑として通らず、仕方ないので手のひら返して猫撫で声でおれに振ってきたようだ。しかも「どうすればいいかなあ?」ってノープランかよ。ダッサー。かっこわりー。

新プロジェクトの概要を聞いたところ、前回の鬼ヶ島案件ほどの規模ではなく、ある程度軌道に乗った状態で引き継ぐ感じなのでリスクは薄いかと。あとは若手育成の機会にもなるし、不景気な昨今に新規案件は有り難いと、まあそんな事を率直に進言した。安心したのか社長は席を立つ。

今回の件でつくづく思うのは、与えられた業務を愚直にやっていても、ケツモチの種類によっては派閥闘争に巻き込まれてしまうという事。おれは海外案件に抵抗が無かったからズブズブ入って行ったが、恐らく社内では最右翼系の業務で、社長の取り巻きは最左翼。知るかよそんなの。おれは左右関係なく、この先も与えられた仕事を一定以上のクオリティで上げるという変わらぬ目標に向かって働くのみであるのだが、得てしてそれを面白く思わない一派が居るというのも事実。そういうの本当に面倒い。どっか他でやれ。荒川の土手で殴り合いでもしてろ。おれを巻き込むなっつうの。

そんなわけで恐らく近いうちに、人事異動の季節でも無いのにスーパー人事が行われそう。目立ちたくないのに目立ってしまうわな。この際だから優秀な若手も何人か引っこ抜きたいが、きっと新たな火種になるだろう。
そしていよいよ踏み入れる管理職業務。お花畑上層部からの軋轢は有るだろうが、ボスのお墨付きを貰っているので、好きな事を好きなようにさせてもらえるならいいかな、と甘い事考えている。

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