早朝弾丸聖地巡礼
今日は都内へ出張。
朝のアポイントは少し余裕があるため、移動時間とかをボンヤリ考えていたら、ふと小さい天使が降りてきて耳元でこう言うんだ。
何を隠そうおれはラーメンフリークでジロリアン(※ラーメン二郎中毒者の総称です)。聖地とは三田にあるラーメン二郎本店。これまでおれは本店だけでなく、直系及び亜流店(インスパイア系とも言う)含めて各地で食い散らかして来た。しかし群雄割拠の今、敢えてその原点に一度戻るべきではないのか、おれよ?支店や亜流店にばかり金を落としやがって。これだけお世話になっているんだから、たまには総本山である本店の山田総帥にご挨拶しないと失礼に当たるのではないのか?ん?ん?
と天使にハイ論破され、否定する理由が見つからなくなってしまった。仕方ないので必要以上に早起きし、朝飯も食わずに電車に飛び乗った。
折しも梅雨入り宣言が出たばかり、しかし幸運にも朝の雨はピタッと止んでいた。風も止んでいた。電車も待たずに乗れた。たまたま座れた。占いラッキー黄色。全てがわざとらしく追い風。何かがおれに行けと言っている。あたかもモーゼが十戒の中で海を真っ二つにしたように、おれ→二郎への直線が今、真っ直ぐに引かれたのだ。
am8:10、現場着。ってバッカだなあお前、張り切り過ぎだよ、確か8:30開店だから余裕だろー!と高を括っていたおれはまだまだ甘かった。約20人の行列。しかも店内ではもう食ってるし。一体何時に開いたんだ?
店内を見ると総帥が!今日は総帥の麺上げを頂ける!この時点で爆上げっすよおれ。
約30分待ってようやく着席。
赤いカウンター壁に一番星のようにニンニク片が貼り付いていた。前の人はどんな勢いで食ってたんだ。(帰りに拭いておきました)
布陣は麺上げに総帥と、若手の助手2名がサポート。
今回はラーメン並¥600、しかも仕事前だからヒアリング時に麺半分と告げてある。
総帥は「半分、あいよ」とか言いながらチャッチャと平ザルで麺を上げる。集中した無駄の無い動き。一時期より少し痩せたんじゃないか?家訓がバックプリントで入った黄色いTシャツに、「山形牛」と刺繍が入ったキャップは謎。そして着席数分後に着丼。非常にスムーズ。。。
ラーメン並麺半分、トッピング無し(そのままで、と告げた)。
ハイ麺半分、と言って出されたから間違い無いのだが…かなりのボリュームにややビビる。ちなみにこの時点で8:40だから完全に朝食。
麺半分ノーコールでこれという事は、これ以上どう減らせというのか。
最初のひと口、ん?結構控えめな味付けか?と思ったら違った。スープ表面に1cm程の液体油の層でコーティング。ヘルシーとは無縁のグルメ王。さすがに飲むのは止めておきましたが、麺に絡まるスープはしっかり豚の出汁が出ていて塩味も丁度良く、ウマー!朝食べるカロリーじゃ無いけどもうどうにも止まらない。
豚、大きめのやつが3枚。しかも程良くサシが入って柔らかく、味がよく染みてる!スープよりやや塩味が強いので麺のアテに丁度良い。あちこちで食べているが今日の豚は間違いなくベスト。流石っす。
麺、総帥自らの麺上げ、食べられて光栄にございます。グミグミした独特の食感。固くなく柔らか過ぎず絶妙。小麦の味がしっかり感じられる黄色い麺(写真有りません)。
これらのパーツが三位一体となり、そこにアクセントのようにクタ野菜がベストマッチ。苦しくなりながらも一気に完食が8:50。
店を出ると行列はより長くなっていた。
それからおれは何食わぬ顔で電車を乗り継ぎ、無事アポイントまでに仕事場へ辿り着くことが出来た。ニンニクは入れなかったから大丈夫なものの、対面の仕事でなかった事は幸いである。但し余りに満腹で昼飯、コーヒー、おやつ等は一切必要無かった。ある意味完全食。ただ咽喉が渇いて渇いて、途中でお茶や水をガブガブ1ℓ以上飲んだ。
久々の本店はシンプル。余計なモノが入っていないのが潔い。支店に負けない攻撃性も有り、全体のバランスといい最高だった。
総帥、常連さんとフランクに会話しながらコの字のカウンター全員をホンワカさせてくれる一体感。これは本店ならでは。まだまだお元気で頑張ってほしい。またきっと行くからさ。