本当の意味の休養を取れた日 #3 銀座メゾンエルメス 内藤礼『生まれておいで 生きておいで』 と 悲しかった出来事
昨日、1日休みが取れ
東京にて開催された勉強会に参加してきました
朝から夕方までの勉強会。
翌日に休みが取れていれば宿泊し
ゆっくりと東京を堪能出来たのですが、
残念ながら仕事で休みは取れず。
転職後 私は、かなり忙しくなったものの
興味のある勉強会に 休みが取れたら
積極的に参加しています。
今回の勉強会は去年に引き続き2回目参加。
実は 恥ずかしながら去年の勉強会で
途中ウトウトしてしまう時がありました。
しかし
今年は内容が深く、ずっと引き込まれ
深く考える問いかけもあり
あっという間に終わりました。
勉強会参加は 全て自費。
自分のお金で参加するからこそ、
(ウトウトすることはあっても)
何かを学んだり、考えるきっかけを得ようと
思える自分がいます。
そして
休みを取り自腹参加だからこそ、
勉強会の前後に時間が合えば
展覧会に参加したり
地方で伺う機会がないようなお店に
積極的に足を運んでいます。
私の最近の休みについては
記事に書いていますので
良かったらご覧くださいませ。
直近が下記の7月の記事です。
この日は1日を使って
国立西洋美術館と
東京国立博物館に足を運べました。
東京国立博物館では 沢山の展示を鑑賞し
内藤礼さんの
『生まれておいで 生きておいで』
も観ることが出来ました。
今回 勉強会終了時間を鑑みると
行けそうな場所は限られます。
休みの前から、どうするかを考え
東京国立博物館の内藤礼氏の展示を継ぐ
銀座メゾンエルメス に伺うことに決めました。
初めてのメゾンエルメス。
内藤礼氏の展示に向かうには裏に回ります
裏に回ると、
8階へ続くエレベーターに乗るよう
案内されます。
東京国立博物館は鑑賞料金が掛かりますが
こちらは無料。
エレベーターに乗ると
会場の8階には数秒で着きます
扉がスーッと開くと
ひんやりとした空気と共に
ほのかにエルメスの香水の香りがフワッと香る
そして
上品で高級感が溢れ
穏やかな空気感が漂っています。
先月国立博物館で拝見した
内藤礼さんの作品を鑑賞したことを思い出す。
柔らかい空気が漂い、
匂いのないまっさらな空気感
ひとつの作品に出会うと
作品の前に座ったり覗き込んだりし
内藤氏の思いを受け取れるような気がして
あたたかい感情が湧いていました。
メゾンエルメスの建物は
ガラスブロックで出来ており
建物の中に差し込む光が刻々と変わります
メゾンエルメスは近代的な建築なのに
なぜだか
内藤氏の作品に降り注ぐ柔らかい光は
東京国立博物館の歴史建造の中に差す光と
同じように感じました。
展示の話になります。
撮影は一切不可のため
残念ながら記事にあげることは出来ません。
私の感想を書き留めます。
フワフワと漂う作品は
東京国立博物館と似ています。
でも、
博物館には なかった作品が幾つもあります。
8階、9階と広い空間で展示されている作品。
私が目を引いて離れがたかった作品は3つ。
1つは生花。
生きている花がオブジェと共に飾られている。
ガラスブロック越しの光が指し、
生花は柔らかく微笑んでいるよう。
2つ目は、小さな石が並んでいる作品。
その中の2つの石は
細い糸で蝶々結びされて
何だか特別な石に見えてくる。
並んでいる石たちは
カタチや色、質感がどれも違うけれど
何となく整列しつつも点在している。
その石達は個性豊かに生きているように感じる
3つ目は、9階に上がって直ぐに出会います。
私はひと目で直ぐに作品に目が留まりました。
ところが、
休日とあって鑑賞する人は多くいたのですが
誰も作品に気づいていないのか
それとも
気づきながらもスルーし
足を止めることは無く
先へ先へと進んでいきました。
一方、
私は作品が
「ここにいるよ」
と呼んでくれているような気がしていました
これを書くと、
何だかおかしな人だな・・・と
思われるかもしれません。
話を戻します。
作品をジーッと見つめる私を見た人達は
作品に見入る私に気づいたのか
作品を覗き込んだり
チラッとみて
サッと背を向けて足早に去っていきます
その中に
カップルの2人が近寄ってきて
私が作品をジーッと見つめる様子を眺め
私の真後ろに立ち
「怖っ、キッショ!」
と言い放ち、立ち去りました。
私は自分と作品の両方を侮辱された気がして
とても悲しい気持ちになりました。
言われてショックを受けた私。
一旦作品から離れ 別の作品を見て廻り
最後に、もう一度その作品に向かいました。
なんだか悲しそうな作品。
でも、ジッと見つめていると
「いいんだよ」
と微笑むように見えてきて、涙が出そうに。
あたたかい気持ちをくれた作品に
私は心の中で「ありがとう」
とお礼と感謝の気持ちを伝え、エレベーターに
他人からは
私の作品を愛でる気持ちで鑑賞する姿は
怖くて気持ち悪く映ったのかもしれません。
でも。
それをその人と作品の前で口にするなんて
ガッカリし残念で、悲しくて。
少し悲しい気持ちの私は、気分を変えたく
今まで1度もイートイン出来ず
ご縁のなかったお店に行くことに。
そのお店は、
TORAYA GINZA
カウンター席と個室は予約出来るそうですが
基本的に伺って待つスタイル。
今まで数回伺いましたが、
待ち時間が100分なんてザラ。
今回は閉店40分近く前だったこともあり、
待つこと15分ほど。
伺う時間が遅く食べたかった生菓子は売切れ。
頂いたのは下記になります。
焼きたての夜半の月は、
皮の表面はパリッ。
口にするとふわふわ、弾力ある食感。
餡は上質でとても品の良い甘さが。
栗蒸羊羹も初めていただきました。
練羊羹とは違い、
モッチリとしつつもサラッとした食感で
栗のお味を引き立てるスッキリとした甘さ。
どちらもお抹茶と一緒に頂くことで
一層 味が引き立ちます。
新幹線の時間まで、あと少し。
近くのGINZA SIXへ。
祝日とあって、
どの階も人が多くてゆっくりは出来ず
屋上庭園にチラッと行って帰る筈でした。
ところが
蔦屋書店でAugust Vilella個展が目に入って
作品を観ていたら満足し、
庭園に行かずに帰途についてしまいました
こうして休みの1日は過ぎていきました
私にとって
勉強会に出席し刺激と学びをもらい
好きな作品を眺め、美味しいものをいただき
とても有意義な意味のある休日を過ごせました
今日も1日が始まっています。
自分の機嫌を取り
気持ち良い1日を過ごします。
#ジブン株式会社マガジン