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”愛”と”想い”から広げていく地域の育み

先週の土日は、久々に充実していた。
手帳のスケジュールがほとんど埋まったことへの幸福感がたまらない。

決して、スケジュールがあることに幸福が生まれるのではない。
新しい「モノ・ヒト・コト・情報」に触れ、そこに感動が眠っているのでは!という、一種のギャンブルに、心が高鳴るのだと思う。

僕は、想いに触れるのが好きだ。
みんなが嫌いそうな「自分語り」を熱く話している人が好きだ。
いろいろな作品に触れて、物思いにふけるのが好きだ。
それらの背景を知り、未来の夢や希望に想いを馳せる。

理想の未来を勝手に想像して、勝手に感動してしまう。

人や地域、芸術に想い。
吸収することが多すぎて、いつもとは違った疲労を味わうことになった。
自分の知らない世界はこんなにもあるのかと、改めて自分のちっぽけさが身に染みた。


特に、宮崎県三股町の樺山購買部さんにお邪魔したときのこと。

ファースト オブ オール代表の、津崎忠文さんのお話が好きだった。
「一人を助けることから」という言葉がものすごく印象に残っている。

地域に困っている人や、何とかしてあげたいなと思う人たちのために支援を行ってみる。
たった一人のためだけでもいいからやってみる。

そうすると、一人のためにから、何人かのために。
何人かのためにから、地域のためにと膨らんでいく。

その結果、三股町にはたくさんのヒト・モノ・コトであふれるようになった。


こんなに小さな町なのにたくさんのことをやっている!
と驚くのと同時に、一つ一つのヒト・モノ・コトに、いろいろな物語や背景があると思うと、心がじんわりとしてくる。

三股町だけで小説書けるんじゃね!読んでみたい!と(もしあったら帯書きたい…。書ける器でもないか)。

というか、樺山購買部さんにいるだけで、没入型コントに参加している気分だった。
店主は、東京でバリバリ記者をやっていた方で、ユニークな方だったし、
サンタクロース風外国人のおじさんがやってきて、爆笑マシンガントークをかまして台風のように去っていくし。

店内は独特な商品がたくさん並んでいて、居心地もとてもよかった。
遊園地に行くよりかも、ワクワクしてたまらなかった。
また、お邪魔したい好きな場所ができた。


↓三股町が行っている取り組みがいろいろと書いてあります。


僕は、

“欲しいもの”があるからその場所に住むよりも、
“在りたい姿”でいられる場所に住んでいたい。

そう思った。

大好きで、誇りのある場所で、
好きな人達と助け合い、工夫し合い、楽しみを生み出していく。

地域が幸せであふれるヒントが“愛”や”想い”に隠されていると思っている。


話は変わるけど、僕は『梨泰院クラス』にある、近所助けのシーンがとても好きだ。

主人公のパクセロイが店長を務める居酒屋“タンバム”が、人通りの少ない経理団キョンリダン通りに店を移転するときのこと。

いろいろあって人通りが少ない地域に移転することになるのだけれども、売り上げに影響が出てピンチになるのだ。
お店の売り上げをどうにかしてあげなければいけない。

それでもセロイは、自分の店より他の店を手伝おうとする。

仲間のイソに「店をもっとよくしないと」と言われても。
大家さんから、空洞化した人通りの少ない場所だから立ち退いた方がいいよと言われても。
セロイは、ご近所のお手伝いをする。

そして、セロイは言うのだ。
「このお店で、これ以上何をしなきゃいけないの?」と。
「通りを復活させます」と。

自分のお店に対する絶対的な自信。自分の店や仲間たちへの厚い信頼。
自分の店でなく、経理団通りや他のお店への協力的な姿勢。

いや、こんな言葉や表面的なところではなくて、セロイの理想的で信念を貫く姿がかっこよくてたまらないのだ。

閑話休題。

僕が思うに、
地域における理想の姿は、
個人が地元を愛し、誇りを持っていること。
身近な人を想い、助け合い、したいことであふれている状態である。


人が地域に流動してもらうために、
新しいイベントや、広報、仕組み作りが大事になってくるかもしれない。
けれど、僕はそれらが大切だとは思わない。

「ヒト・モノ・カネ・情報・時間」などの経営資源がないと…。
なんて言われているけど、自分と地域に誇りを持ちながらも、誰かを想う気持ちがなければ、「結局何のため?」状態に陥る。

地域には、これまで大切にしてきた文化がある。
地域には、日本を支える産業が盛んである。
いや、まだたくさんあるかもしれない。
経営資源なんて考えなくても、そこらへんに十分落ちているに違いない。
愛や想いがあれば、すぐに見つかると思える。


青二才な僕が言うのもなんだけど、
別に何者でもない自分が言うのもなんだけど、

地域は、「地域にある先人たちの”愛”や”想い”を受け取り、地域特有の新たなビジョンにつなげる」ことと、「地域住民のニーズに応える」ことが大事だと思う。
そこを磨けば、地域ごとの“オンリーワン”、が世界で戦える“ナンバーワン”になると、僕は信じているし…。


体現してみたいよね。笑
ま、それはおいおい。
一つの夢として、僕は走り続けます。

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