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街の本屋が死ぬと教科書の供給がやばいかもしれないって話

こんにちは、K.K.です。
一部の本屋さんでは現在教科書のシーズンが佳境です。
私が見てきて感じたことをちょっとばらしちゃいます。

基本的に家族的奴隷労働に支えられている

東京や大阪は知りませんが、教科書の販売って田舎レベルだと街の本屋さんが家族総出で仕分け納入をしていることが多いです。
普段本屋さんじゃなくても文房具屋さんや駄菓子屋さんが教科書をやっていることがあります。
で、その辺の共通点なんですが、題名の通りでぱっとみ80近いおじいちゃんおばあちゃんが教科書の仕分けをしていて、納入の頃なんかは春休みであろう中学生の孫が手伝いに駆り出されていたりします。お父さんなんか会社の有給つかって教科書の手伝いしてるのもザラです。休みのお父さんはともかく中学生の孫が教科書の納入やってるってこれ児童労働じゃないっすかね?

小学校中学校は絶望的に儲からない

本屋さんに粗利がほぼなく、教育委員会から支払われる手数料が実質の利益なんですが、アルバイトを1人雇ってしまうと赤字です。5000人分くらい納入があればなんとかなるのかなぁ……?
高校は参考書が一般書籍のため、買ってくれる学校があれば少し粗利は出ますが、まぁ雀の涙です。だから家族の奴隷労働によって支えられている、と私は思っています。

取次がやらないのはそりゃ儲からないからだよ

実は取次もこまっていて、結構安い倉庫を探していたりします。使う側はないと困るでしょうが、売る側としては問屋の段階から全くおいしくないので止めたいのが本音です。ぶっちゃけ使命感と意地だけでやっています。
こんな状況で、今の街の本屋さんのご主人たちが死んだら教科書の流通終わりますよ。

解決策は電子化か?

電子化するとたしかに流通の問題はほぼ解決しますが、子どもたちへの教育効果にはそろそろ疑問符がついているようです。どうやら米、仏だとデジタルフリーの学校が金持ちの間ではmustになっているようです。特定を避けるため、情報源はだしません。信じるか信じないかはこの記事を読んでいる人次第です。

紙の教科書は都会のものだけになるかもしれない

流通網が死ねば田舎にはタブレットが送られてきて、ゴミみたいな電波の中で動作の重い電子教科書になると思うと、田舎で今後子育てをするのはさらに厳しくなりそうです。