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[Athletic Trainer? Educator?]〜”トレーナー”の役割〜

こんにちは、Kiyoです!
閲覧ありがとうございます!


まだまだ遠征中です!

ここのホテルはベランダ付きでL字の作りになっています。
僕のいる部屋は選手達の部屋の方がよく見えます。
トレーニングセッション終わりにベランダに出ると、うちの選手達がパンイチでベランダに出てきて、洗濯物干したり椅子に座ってゆっくりしています。

僕が外に出ると、みんな気づいてくれて、トレーニング直後のパンプアップした筋肉を見て見てと、キャッキャッ見せつけてきます。


「あぁ動物園だ」


と毎朝思っています。


僕ももれなくパンイチでパンプアップした筋肉を見せ返すわけですが。


さて動物園入園も近くなってきたところで、今回は”トレーナー”の役割について書いていこうかと思います!

1. トレーナーの種類

トレーナーと書くと幅が広すぎて、役割とともにざっっっくり羅列します。

アスレティックトレーナー: スポーツ現場のFirst Responder
ストレングスコーチ: 基礎パフォーマンス向上のプロフェッショナル
フィットネスコーチ: 担当スポーツに関するパフォーマンス向上のプロフェッショナル
理学療法士: リハビリのプロフェッショナル
柔道整復師: 接骨院の先生、外傷の応急処置
鍼灸師: 鍼・お灸打できる人、東洋医学

日本の”トレーナー”と呼ばれる人は、だいたい上のどれかに当てはまるかと思います。

プロフェッションが違ったり、被ったりするので一概には上記のようにくくれませんが、世間からの認知のされ方としては”トレーナー”として皆同じかなと。

ちなみに僕は今いるP国で、AT・ストレングスコーチ・フィットネスコーチの役割を担っています。
ストレングス・フィットネスについては猛勉強中です笑



2. トレーナーの役割

便宜上、ここでは先ほど述べたものをトレーナーとしてくくります。

トレーナーというとアスリートにトレーニングやリハビリ、トリートメントなどをしてくれるイメージが強いかと思います。
また、トレーナー自身もそれを役割だと思っていると思います。

それがどうと言うわけでは全くありません。


僕はトレーナーはEducator(: 教育者)に近いのかなと、アメリカに行って、このP国に来て強く認識しました。



3. Trainer? Educator? 

僕がアメリカでATとして働き始め、感じたことです。
ATとして、練習や試合中のfirst responderをして、それ以外はトリートメントやリハビリをします。
ただ、その全ての時にやっていることが”何かを教える”ということです。

例えば、トリートメントやリハビリの時は、なぜやるのか、どういう意味があるのか、やらないとどうなるのか等、長短所を説明して相互理解を築いていきます。

練習・試合中もケガした選手に駆け寄って、落ち着かせて今何が起こっているのかを説明してもらえるよう促します。

この作業がとても大切だと思っていて、めんどくさがって端折ると、トリートメントに来なくなったり、ケガの状態がわからなかったりと、誰のためにもなりません。

これはスポーツ先進国といわれるアメリカの話です。


現在働いてるスポーツ後進国では、さらに詳しくかつ簡単に説明しなくてはなりません。
もちろん、医療英語を知っているのは英語の出来るドクターだけです。
フィジオを通して現地語で選手に通訳・説明してもらうのですが、すごく噛み砕いて説明します。
後進国だとリハビリとはなんぞやから説明するので、もはやちょっとした講義みたいになります。
日本では中学・高校くらいで教わる?知る?内容をプロのアスリートに行います。

ドクターも話が通じるかと言われれば人によります。

この前ちょうど起きた話です。
代表合宿初日に練習をアウトした主力選手がいました。
話を聞くと、プレシーズンマッチで膝痛くなって、フィジオと相談して練習休むと。
なので、僕が色々チェックしました。

以下、項目です。

History: 5日前の試合から膝が痛くなり、クラブに話したが2日前の試合でもフル出場した。同じような膝の痛みが昨シーズンからちょくちょくあった。

Objective: 腫脹は特になく、90°以上の屈曲で膝後内側の痛み出現。スクワットはできる。スプリントは問題ないが、カッティング時、痛み。

Selective tissue test: 
Range of motion: within normal limit 
*Results for all LEFT side of the knee
Lachman’s test (-)
Lelli's test (-)
Sagging sign (-)
Valgus stress test (-) *エンドポイントはしっかりしているけど、膝蓋骨内側(タナ付近)に疼痛出現。
McMurray’s test (+) *内旋内半・内旋外反時に膝関節内側・後内側に疼痛出現。
Bounce home test (+) *伸展時squishyな感覚および膝関節後内側痛。
Apley compression test (-)
Patellar apprehension test (-)

その後、2日休んで、1日練習参加したのですが、やはり庇っているようで、MRIを撮りに行かせ、やはり半月板損傷だったので、代表参加を見送らせてクラブに帰しました。

その後、クラブからの連絡で半月板は積み重ねで起きる損傷ではなく、1回のイベントで発生する。また、痛みが強すぎるので、試合に出れるようなことはない。そのため代表活動中に損傷した可能性が高いとのドクターからの回答を提出してきました。

上記した結果からは代表参加する前に損傷していると思いますが、と返答してその後どうなっているのかわかりませんが、ドクターですら半月板損傷は1回外力でしかならず、痛みが強すぎて試合はとてもじゃないけど出来ないとの認識です。

もちろん、術後のリハビリも期待は出来ません。
なにが期待できないかというと、Biodexなどの機器・施設不足が一番に挙げられます。
では、それらを使わないでfunctional testなどを使おうにも、英語が話せるセラピスト・ファジオがほとんどいないので、それも難しいです。
そういった場合、アスリートだけでなく、周りにも何かを教えなくてはいけません。
どういう方法がある、それはなにがいいかなど。

また、コーチ達もプレーの可否をアスリートに聞きます。
アスリートは半ばYesというしかほかありません。


これはアメリカでもそうでした。
コーチ達は選手を使いたいけど、ケガで使えない場合は明確に使えないと(No)提示して根拠を伝えていました。
アスリートにも無理なら無理と言えるよう教育しなければいけません。
コーチに聞かれて、アスリート自身の口から言いづらいなら、僕も立ち会い代弁・説明をします(事前にアスリートの意思を確認しておくことが必要です)。

コーチや選手のニーズに応えようと早く競技復帰をさせて、再受傷した場合、トレーナー側が非難されることが多いと思います。
自分を守るという意味でも、周りにちゃんとした知識を教え、理解してもらうということが必要かと思います。



4. まとめ

少し話がごちゃつきましたが、トレーナーの役割とはなんぞやという話です。

僕が思うに、トレーナーの役割はいかに選手・関係者に教えられるかだと思います。
伝えるではありません。
教えるというと偉そうですが、自分の方針・考えが合っているという前提でそれを伝えることが役割かなと。
ただ、教えるためには死ぬほど学ぶ必要がありますが。

また、Noというのも勇気が必要です。
試合までに治せないトレーナー=能力の低いトレーナーになるうるからです。
よく半月板損傷やACLから○ヶ月で復帰したという話を聞きますが、組織の回復・修復過程から考えられないくらい早いとどうなのだろうと感じます。

現場のニーズとアスリートのメンタル面含む回復度合いを理解して取り組むことが必要なのかなと。



ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

BOC-ATC(certified athletic trainer)、柔道整復師、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー、英語学習、アメリカ留学、アメリカ就職などなど、僕にお手伝いできることがあれば、どしどしご相談ください。

あと、感想ありましたら、よろしくお願いします。

Everything is going to be fine.

Kiyo


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