飾りじゃないのよ涙は
いい試合を観せていただいた
というのが、最新作『キングダム』感想。
映画版『キングダム』は1&2、3&4がセットになっていて、今回の最新作は3を受け始まる。
戦争だから、もちろん「勝ち負け」はある。
しかし、それを超えるのが「あり方」、being。
吉川晃司の役作りの記事を読み、納得した。
試合は勝ち負けより、後味が大事。
いい試合でした。
『キングダム』最新作は、ぼくの中で最高傑作、理由はやはり王騎将軍のあり方、しびれた。
若き信(山﨑賢人)を自分の馬に同乗させ、「敵の顔、味方の顔、どんな景色が見えるか」・・・将軍の馬から見える景色を味わわせる。これこそ部下教育の理想だろう。
そして、最後の姿。言葉ではない。あり方。
ネタバレになるのでこれ以上言えないが、素晴らしい作品。
勝負に負けて、泣きじゃくるというのがどれだけみっともないか。
あれは周囲の大人がいかん。指導者がなってない。
涙を、道具として使ってる。自分のプレゼンテーションの道具。
あんなことしたら、相手選手へのリスペクトも、柔道という競技に対するリスペクトも、観客に対するリスペクトも、遥か日本から応援している観客へのリスペクトも、何もないことが丸わかりだ。観客に気を遣わせてしまってるし。みっともない。
柔道は「柔の道」。道である限り、勝ち負けより大事なものがある。
本家本元の日本選手があんなみっともないことをしたら、恥ずかしい。
飾りじゃないのよ涙は
あの選手こそ、映画『キングダム 大将軍の帰還』を観て、勉強するべきだ。
いやしかし。
観たところで理解できないかもしれない。
昨日、映画が終わって、出口へ歩きながら
「もうちょっとハッピーエンドの要素があればよかったんだけど・・・」
と連れの女性に言ってる男がいて、たぶんあの二人、いずれ別れる。
「前から気になってたけど、あそこまでバカとは思いませんでした」と(笑)