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商人(あきんど)脳の磨き方
「ビジネス」より「商売」の方がしっくりくる。
「ビジネスパースン」より「商人」(あきんど)。
商売がうまくいっている人は、いつも商人として生きてる。
ぼくもそう心がけてる。
つまり、「売る人」としてだけではなく「買う人」としての目線から見る。
出張先の夕食、初めての店を予約した。
人混みの駅前ターミナルは避け、「知る人ぞ知る」というエリアの、蕎麦屋。やはり人が少なそうなところを選んだ。
ところが当日になって、天気予報が「夕方から土砂降り、雷雨」。
どうするかなあ。
濡れるの、いやだなあ。寒くなってきたし。
初めての店で、わざわざ雨ん中行って、外したら何かなあ・・・
ホテル内のレストランなら濡れない。ルームサービスでもいい。
ちょっと悩んだ。
でも、同じように「朝の天気予報で雨だからキャンセルしよう」というお客さんが多いかもしれない。
こういうとき、「商人目線で」考えたら何が見えてくるか。
予約にもとづいて仕入れてる。
キャンセルなったら無駄になる。
また、ただでさえ思うようにならないこのご時世、キャンセルは現実の売上減となり、痛い。人も少ないエリアだし。
散々悩んだけど(他に悩みがないんかいっ!(笑))、行くことにした。
行けば、世の中の動きもわかるしね。
行った。
女性店主が1人でやってるようだった。
センスいいんだよ。店の空間。
お通しの「れんこん炊いたん」から、「ここ、当たり」。
これで、美味しさのプール開き(もう秋だけどw)!
だし巻きたまご、揚げごぼう、おじゃこと豆腐のシャキシャキサラダ・・・
出てくる品がすべて、美味しく、身体に優しい。
出張先のごはんは、こういう、「家庭料理っぽいの」がとてもありがたい。
小皿は骨董品使ってるし、ビールグラスは冷えてるし、もう、最高の体験だった。
客席背中の窓から見える中庭、京都っぽい。
〆のざる蕎麦に桜えびのかき揚げを添えて、最後の最後まで、ぼくの味覚センサーは「喜びマックス」だった。
結局、お客さんはぼくらだけ。
キャンセルしなくて良かった。
クレジットカードよりキャッシュのほうがいいだろうと現金でお支払いした。カード会社への手数料は誰も喜ばない経費だから。
キャンセルせず、商人視点で考えて、大正解、ご褒美をもらった。
もちろん、来月の予約もその場でした。
ごちそうさまでした。