ぼくたちはもはや「賢さ」が生み出したこの世界に嫌気がさしてる。幸せは、人肌、アナログからしかこない
ブランドについては本も何冊か出してる。『ブランド・マインドセット』という超絶分厚い翻訳書もある。
ネーミング、ロゴ、プライシング、ブランド・エッセンス・・・などなど、テクニカルな「やり方」について話してる。でもね。なんか、最近、思うんだ。それらって、必要だけど、十分じゃない。
NPO法人起業している最中だから、よけいに。もちろん、ネーミングとかロゴとか、要るよ。要るけど、非営利組織で働いてもらう場合、肝心なのはそういう「外側」の話ではなくてさ、「いかに自分ごと」として「中の人化」してもらえるか。無給で汗流してもらうためには、これ、必須。中身。
組織の目指すところと「自分」に距離があると、やっぱ、うまくいかないじゃない。
働く人の行動を決めるもの。それがブレーン、ものの見方・考え方。
「自分らしく」っていうのは、要らないんだよ。
「ブランドなら、どうふるまうだろうか?」
そんなこと考えてたら、The Economistに面白い記事があった。
要するに、「テック企業衰退の始まり」。記事の中でMeta, Alphabet, Amazon, Microsoft, Apple ・・・アタマ取ってMAAMAマーマと呼んでる・・・MAAMAたちが衰退し始めている。同じような内容はWSJ(ウォールストリートジャーナル)も特集していて、その分析によれば「昨日今日の話ではなく、株価依存という構造的な利益捻出システムが原因」とのこと。納得できる。
マーマであれ、なんであれ、テック企業は「賢い」が先に来る。
でもね。ぼくたちはもはや「賢さ」が生み出したこの世界に嫌気がさしてる。
幸せは、人肌、アナログからしかこないことに気づいた。
それって、こんな感じ。
ブランドのように行動するブレーンとして、ブランド・ブレーン。
それって、難しい話じゃない。
石橋がある。そこをまっすぐ歩くだけでいい。横に逸れたら川に落ちる(笑)ただ、歩くだけでいい。
それを、左逸れたり、立ち止まったり、するから、おかしなことになる。
ブランド・ブレーン、このアナログな、シンプルなものさしだけ、あればいい。