そうきたか
怒ると創造力が落ちる。
怒る、というのは、「なんで!?」という感情から生まれる。自分の思い通りにならない、阻まれた、じゃまされた、という。「問題」が起こったわけだ。以前、ぼくは著書『ゆるみ力』(日経プレミアシリーズ、アマゾンで2,711円なんていうぼったくり価格新品が出品されているけど、買わないでねー。本来の価格は850円+税だから)で、「問題は、解決する(される)ために発生する」と書いた。
いまはさらに進め、「解決すらしなくて良くて、受け入れるために発生する」と考えている。
そもそも「なんで!?」と思うのは、自分が一番直視しなければならない課題だからだ。気になるから、怒る。
でもね。
まずは、受け入れてみる。その時のマジックワードが「そういうことになっている」と「そうきたか」。
・子どもが学校に行きたくないと言う・・・「そうきたか」
・取引先から、突然、契約の打ち切りを言い渡される・・・「そうきたか」
・彼女「好きな人ができたの。別れてくれる?」・・・「そうきたか」
・部下からのメール「プレゼンで負けました」・・・「そうきたか」
・買い物済ませて駐車場に帰ったら車がぶつけられてた・・・「そうきたか」
もっと大きな話にも使える。どうやら2022年の出生数が79万人、80万を切るようだ。公的機関の予想より10年前倒しで80万人を切る見込みという。
ぼくが生まれた昭和33(1958)年が165万人だから、半分だ。
ちなみに自分の生まれた年の出生数はこちらを見てね。
こういう時、たいてい、ビジネス系の話は「少子がここまで進むと大変だ!」と「悪い」傾向ととらえる。しかし、江戸時代はもっと少なかったんじゃないか?(知らんけど)。それに、多いと何かいいことがあるのか? まずはマジックワードをつぶやこう。
そういうことになっている。そうきたか。
ぼくはこういう時、いろんな想像をする。小学校向け検定教科書会社の社長だったらどう考えるだろう。
「一社独占し、子どもが全員小学校に上がったとしても、一学年で79万部しか売れない。その直径でビジネスが回るように設計しなきゃならない」
子ども服会社の社長なら;
「79万人のうち10%が買ってくれるとして7万9,000着。1%なら7900。うちの会社が楽しく経営できる販売数量はどっちだ?」
つまり、「まずは受け入れる」と、創造的にならざるを得ないんだ。
創造的になるために、受け入れよう。
そういうことになっている。そうきたか。
小百合ちゃん、可愛いよねー!
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