ブランドの希釈化
久しぶりにブランド&マーケティングの話を。実はこちらが本業なのだ(笑)
バルミューダが不調らしい。今期決算では純利益200万という。実質赤字に等しい。
トースターで一世を風靡し、扇風機でも拍手喝采を受けた。ところがそれから後おかしな動きになってる。掃除機、炊飯器、ケトル、デスクライト、カレーソース、レシピ、ランタン、スピーカー、加湿器、とどめはスマホ。
簡単に言う。
ブランドが希釈化、薄まってる。希釈というのは物理用語で、濃度を下げるために媒体の量を増加すること。
バルミューダがやってることはまさにこれで、製品数を増やすことにより、ブランド濃度が下がってしまっている。
ブランドは、「濃度」で支持される。
スティーブ・ジョブズがいた頃のAppleブランドは、めちゃくちゃ濃かった。理由は、ジョブズを始めとする創業期メンバーのカリフォルニア特有「反抗」気質。東海岸のエスタブリッシュメントに対して「アンチ」な空気を全身にまとってた。
だから、しょっちゅう爆弾マークが出たけれど、それも「ご愛嬌」で、ユーザーたちは苦笑いしながら、自分の愛機Macをすりすりしたものだ。
当時ウィンドウズを使うのはいまでいうと、「やむなくマスクする」感じだった。マスクスタイルも、2年を経ておしゃれ、ファッショナブルな女性も増えたが、基本、「義務」、コンビニで買ったどこから見てもセクシーじゃないものをつけてる(ぼくの話(笑))。
ウィンドウズがマスクとすれば、当時のマックはおしゃれアイテムだった。
時が流れ・・・。
ウィンドウズは相変わらずマスクのままだ。決定的に美学がない。
Appleは、いまやブランドの希釈化が進んでいる。iPhoneと他のスマホを比較して、優れている点はどこもないし、お家芸のデザインやとんがりはむしろAndroidの方がいい。
ブランドの希釈化、気をつけなきゃなあと思う。
ぼくはJOYWOWの他に、シングルマザーと企業の橋渡しをするNPO法人JW-UP(ジョイワウアップ)を始めた。ブランドの希釈化にならないだろうか。
結論から言って「ならない」と判断してる。
理由は、それぞれのブランドミッションが共通しているから。
「社会にJOY+WOW+LOVE and FUNの総量を増やしたい」。
なので、よちよち歩きし始めたばかりのJW-UP、楽しみながら、やってます。
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