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人生の先輩から学んだこと~広い視野を持とう~
教員免許を取得する上で、介護施設での介護体験が必要になる。
そんな中で私が派遣されたのは地元の老人福祉施設だった。
社会人になってから教員免許の取得を決断したため、それは30歳になってからのことだった。
お茶汲み、食事の準備、レクリエーション、送迎バスのお見送りなど、基本的なことのお手伝いをさせていただいていた。
そんな中、レクリエーションで皆さんとお話している中で気付かされたことがあった。
入居者の方たちと話をしていると、
当時は物も少なく今は豊かで良い時代になったなー、今の子達は何でもあって、何にでもチャレンジできるこの時代に感謝しないといけないよと仰っていた。
「ところであなたはおいくつなの?」
とご婦人の方が質問をしてくださった。
私は、少し照れながら
「もう30歳になります」
と答えた。
30歳の私は、社会経験はあるものの、新卒教員の方と肩を並べるとフレッシュさに欠けるので、少々焦りを感じていた。自分の年齢に引け目を感じていた。
すると周りの方々から
「30歳!若いねー。じゃあなんでもできるね〜。何にでもチャレンジしていってね。後悔のない人生にするんだよ」
自分の中の思考が変わった。
人生の先輩方の年齢になるまではあと50年以上の時間が残されている。
そんな方たちからみたら、20代も30代も差なんてないんだ。
今の一瞬の輝きだけに目を向けていた自分の視野は狭かったんだな。
私が80歳になって振り返ったとき、後悔をしない人生を送れていたかどうかを想像しながら生きていこう。
目の前のことだけに囚われず、長い目で見たときに自分が何をすべきなのかを考えて行動しよう。
まだまだひよっこでした。