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キズキ七星
2022年12月6日 18:16
一目見たとき、胸の表面からふわっと花を咲かせるような感覚。一瞬にして身体中に根を張り巡らせ、枝を伸ばし、鮮やかな色が実る。マッチ棒を擦ったその一瞬、勢いよく燃え盛る炎のような煌めき。その対象が人間であろうとも、他のどんなものであろうとも、一目惚れというものは確かにある。一心不乱に見つめ、目で追いかける。その人だけが、それだけが、周りの光を全て吸収してしまったかのような輝きを得る。目を奪われる