another promise
昔はもっと人との繋がりを大切にしていた。
どんな風に大切にしてたとか、繋がりのために何をしていたのかなんて全くわからないけど。
昔はもっと、人との関係が尊かった。
今は指先だけで人との繋がりが切れてしまう。
あれほど情熱を抱いていた人との繋がりも、大切にしたいと思っていた繋がりも、
色々な繋がりが指先のちょっとした動きで全部切れてしまう。
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「さようなら」
という言葉が大好き。
さようならば仕方ない、別れなければならない事実を前にして、その別れを惜しむ言葉として使われていた言葉が儚くて愛おしい。
別れたくないのに別れなければならない状況にある中で振り絞ってだすような、その言葉が大好き。
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なのにどうして、今はその言葉が浮かんでこないほど人との別れが薄っぺらいんだろう。
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失われていく感情と繋がりが嫌だな。
いつからそんな薄っぺらい人間になってしまったんだろう。
嫌だな、切ないな、と思いながら
私も指先だけで切れる縁の軽さに心を救われてる時がある。
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伝わらないことが多すぎた。
伝えられないことが多すぎた。
そうだと言うことはとてもよくわかってるよ。
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言葉は物事を表す為の手段でしかない。
あまりにも限度がある。言い尽くせない感情と思惑がある。
だから考える、想像する、察しようとする、理解しようとする。
だから繋がるんだろう。
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