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今春の旅行についての覚書(1)

第3回 春の島流し
1-2日目/鳥取-神戸

私の中で恒例化している春の旅行企画。はじめたきっかけは1人で何処へでも行けるようになろうと言う理由だったけど、今回は逆。誰かと時間を共にすることについて考えたかった、だから、行く先々で友人に会うことにした。

と、言うよりかは、そういえばあの人、ここ行きたいって言ってたけど、着いてきたりすんのかな、と声をかけたら、全員来てくれた、という、カオス。1週間前とかに、鳥取砂丘行きません?淡路島行かない?大阪、泊めてくれん?と 言ってみた。返ってきたのはあっさりとしたYesで、割とこっちが面食らった。私が慣れてなくて。

鳥取に誘ったのは、高校の頃の先輩。ピアスぱちぱちカッコよくてTOEIC900点超のヤバい翻訳家の姉さん。卒業して、浪人中に1度だけ部活絡みで大人数で食事に行ったきり会ってなかった。会うのは、4年ぶり。手紙が好きだと聞いて、私もなんですと返した文通がちまちまと往復を続けていたひと。砂丘で会いませんか、と言ったら、ちょうど砂を踏み締めたかった、と。

会った時に、思ったより大阪弁の訛りが強くてびっくりしてたら向こうから「標準語になっとるやん!」と言われて驚いた。これは淡路島に一緒に行った友人にも言われたことで。関西弁自体は未だに健在だと思うけれども、やっぱ随分抜けているらしい、あと、喋りのパワー、負ける。すごい。最近全然喋ってなかったから、大阪会話フルスピードパワーがおもろかった。

私は行きたい場所へ行ければ食事は疎か人間だけれども、お姉さんは美味いもんを安く食うぞ!という大阪の血を素晴らしく発揮してくださる方で、
私が行き先と時間を、お姉さんがそれに合わせてご飯調べてくれたんだけれども、なんとも全て大当たりだった。神なの?わたしひとりで旅行に行くとご飯失敗するのでたべなくていいやもう……みたいになるのですが、お姉さんのおかげで今回はたいへんご飯が美味しかった。ちゃんと鳥取の海産物とか、変なグルメとかぜんぶ食べさしてくれた。
到着直後、昼、カニとイクラの明太クリームパスタ(焼きたてパン、サラダ付)1000円
夜、居酒屋さん。ぶりしゃぶの鍋、サーモンいくら丼、海鮮サラダにだし巻き玉子。ひとり1500円(?!)
翌朝、ケンミンショーとかによく出るらしい、なぞのカレーメニューしかないカフェ。普通のカレーはもちろんあるけど、カレーコーヒーにカレーパフェ、カレーロールケーキ……あとテーブルに置かれた大量のスパイス。カレーロールケーキはシナモンっぽいスパイス(でもカレーの味がふわっとする!)ロールケーキ(美味しいけど脳みそバグる!)、カレーコーヒーが本当に感動だった、お店のおばちゃんに「喉を通る時にカレーの味がするよ」と言われたとおり、舌の上では少しスパイシーなコーヒー?くらいだったのが喉を通ると「ちなみに僕カレーなんですよね……」と宣言して胃に落ちていくような感覚で2人でめちゃくちゃ笑ったし、おばちゃんと仲良くなってしまい(大阪人のコミュ力おかしいな)カレーアイスがサービスで出てきてまた笑った。私はカレー食べてなかったのにカレーの味しかしないし、お姉さんはカレーも食べてたけど何食べてもカレーすぎて溺れてた。あとここは800円くらい

別れ際にこれから神戸です、と言ったら「どうぶつ王国に行きな」と言われたのでなんも知らずにいった。マヌルネコに会えてしまったしなんか入ったらジャングルみたいになってて柵もなく足元を鳥とかアリクイとか猿とか歩いてて踏みそうでやばかった。なんも餌も持ってないのに頭にめっっちゃデカい鳥乗ってきてビビった。動物たちの写真はまた別個で載せよう。

今回諸々英語関係の書類提出と被ってて、旅行中なのに翻訳作業とても手伝ってくれた。それも、作品の英訳について、「あなたにとっての猫ちゃんを表現するなら、そんな表現じゃあなたの心が伝わらないから、こういう表現の方がきっと近い」と翻訳者の意地を見せられて、すごく嬉しかったしやっぱりカッコよかった。

鳥取についてよりお姉さんについて書いちゃった。思い出してしまうのがそういうことばかり。人と一緒にいるってそういうこと?砂丘は、足がもつれて、あと普通に登るの死ぬほどしんどかった。でも海が見えてくると嬉しかった。バイト仲間の鳥取出身の後輩に、言われた通りのそれだった。海辺に降りると風が冷たくて鼻水止まらなくてやばかった。でも海を前にして歩いてる先輩がカッコよくてアホほど撮らせてもらってた。無限にポーズ決めてくれた。すき。時間的にラクダには乗れなかったし、あと砂の美術館もしまってた。でもたのしかった。砂を見ると割と今の自分の作品のこととか考える。
海を見たの半年ぶり。やっぱり好きだけど、どこで好きになったんだろう。少なくとも、大学に入るまではそうでもなかった。

という、自分のためのくだらない覚書を、名古屋行の夜行バスに乗りながら書いてる。なんかアイドルのライブと被ったのか周りにかわいい女の子しかいない、助かる。
あと運転手さんの気が良さげで、なんか安心感強い。想定外の諸々あって、自分の髪の毛から親友のシャンプーの香りがしていて、なぜかお夜食のおにぎりまで持たせて貰っている。こころがあたたかくて、色々、うれしい。おやすみなさい。

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