絆創乞

絵画と陶芸、詩と愛猫 時々旅に出る他は家 記憶の粒子をせめてここに 遺して逝けたらそれがいい

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絵画と陶芸、詩と愛猫 時々旅に出る他は家 記憶の粒子をせめてここに 遺して逝けたらそれがいい

最近の記事

作品販売の開始

物は試し、作品販売のサイトをつくりました。 愛猫を題材にした陶器など。 良ければご覧下さい 救急陶箱(一点物の作品販売) 救急陶箱in Suzuri (陶器への図案や、イラストを使用したグッズなどなど) https://suzuri.jp/kizuband_aid

    • 今春の旅行についての覚書(6)

      島流し最終日 名古屋 残念無念 えーこれは、名古屋どうしようかなーとホテルから1番近かった名古屋市科学館に入って、名古屋ゆかりのノーベル賞を受賞した方々についての展示でみつけた「大学の研究室時代に大爆発を起こし大怪我を負ったのにも関わらず翌日には研究室に復帰し、不死身の野依と呼ばれた。」と動画付きで説明があり、このexplosion!残念無念。はその日の実験ノートに書かれている言葉だそう。良すぎるだろ 名古屋市科学館自体が予想以上に良かった。展示自体も密度と知識が詰め込ま

      • 今春の旅行についての覚書(5)

        春の島流し 6日目 佐久島 佐という字に、魂の3分の1を握られてる気がする。むかしから、なぜかとても、好きな文字。 さて、島流しの本題の場所、愛知県から20分の高速船でたどり着ける島。佐久島。 早朝に名古屋に着いた時に、ウワッ!都会だ!と思ったので、島の海そんなに綺麗じゃないかもな……とか失礼なこと考えたけどめちゃくちゃ透き通っていた。綺麗。瀬戸が近いからか陶片が死ぬほど転がってるのでお好きな方には、おすすめ。収集しているウニ殻は大物ふたつをゲットした。貝殻は紫貝が散って

        • 今春の旅行についての覚書(4)

          春の島流し 5日目 大阪 私の産まれた産婦人科がある、12年間住んだ場所。言葉のくせはこの土地から学んだはずで、故郷と呼ぶべき場所。 自分が住んでた場所はそうでも無いけど、梅田はやっぱり都会ですね。人混み。人混み。人混み。久しぶりにあの量の人間を視野に入れた。人酔い。どう足掻いたってぶつかる量の人間、どこに逃げても人、人、人。地図上で徒歩3分の場所に永遠にたどりつけない。B1F?どこの?上下の概念が常に付きまとう。店が多すぎる。Googleマップ上の見え方がおかしい。人混

          今春の旅行についての覚書(3)

          春の島流し3-4日目 淡路島 島ですが鳴門大橋と明石海峡大橋で本土と結ばれてるのでここは流されてません 明石から船で行こうかと思ってたけど、全然普通に悪天候だったので辞めました あと淡路島の旅行4日目が個人的に精神疲労のピークでめっちゃ壊れてた 長期旅行ってゴミ、向いてないと悟った後になってわかったことですがこれは単純に折り返し地点だったからですね、もう半分過ぎたけど、先がある感じにだいぶやられてたと思います。というか私は本来自宅が大好きなので。こんな旅をやらかしてるのは

          今春の旅行についての覚書(3)

          今春の旅行についての覚書 (2)

          2日目 大塚国際美術館 神戸から明石海峡大橋、鳴門大橋を超えて謎に徳島に乗り込む。大塚国際美術館に雨の中たどり着いた。 なんか全部陶板らしい、つまりは、全て贋作、触れる絵画。 なので窯に入る大きさに絵が分割されてるんだけどそれにしたってデカい、 いかんせん全てのスケールがでかい。というかいくら贋作とはいえこの量と大きさはえぐいし、筆跡とか、絵の具の乗った感じとか油絵のテカリとか、壁画のザラつきとかまで再現しようと試みているのが見えてそこがいい。 連休被ったのと米津玄師だか

          今春の旅行についての覚書 (2)

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          不在を想ふ/展示風景

          不在を想ふ/展示風景

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          今春の旅行についての覚書(1)

          第3回 春の島流し 1-2日目/鳥取-神戸 私の中で恒例化している春の旅行企画。はじめたきっかけは1人で何処へでも行けるようになろうと言う理由だったけど、今回は逆。誰かと時間を共にすることについて考えたかった、だから、行く先々で友人に会うことにした。 と、言うよりかは、そういえばあの人、ここ行きたいって言ってたけど、着いてきたりすんのかな、と声をかけたら、全員来てくれた、という、カオス。1週間前とかに、鳥取砂丘行きません?淡路島行かない?大阪、泊めてくれん?と 言ってみた

          今春の旅行についての覚書(1)

          信頼する友人との交換文章 家族愛についての抜粋 醜い陶酔編

          所謂家族愛というものに対する思想ですが、おそらく私はあなたと決定的に理解し合えない部分だと前回のあなたの「愛について」の思考をお聞きして感じました。僕は理解し合えないんだな、ということを理解出来る瞬間が大好きですがたいていの場合は不快なので貴方にとって俺はそれで苦しんでんのになんだこいつと思う場合もあるかもしれませんがどちらかと言うとこれは僕からのラブコールとして受け取って頂きたいと思っていることをここ記した上でその齟齬についてすこし書き連ねようかとおもいます。 まずあなた

          信頼する友人との交換文章 家族愛についての抜粋 醜い陶酔編

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          海の器たちseries:Piece of him

          海の器たちseries:Piece of him

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          猫背の花器

          作ったものも、使ってみなければ分からない。 友人を招いたために、自室を掃除して そうだと思いたって自作の花器に花を挿す。 猫の背中をモチーフにした形は、作業場で見るより愛らしい。 思ったより愛着が湧いた。また作って、また、売ってみる。値段の付け方も学ばなくては。 創作物への、金の付け方が分からない。 これで生きていきたいのなら、上手くやらねばならないのに、まあ、難しい。妥協点を、探さなくちゃ。 私の中の最も幼いものが、金銭価値を付随させるなんてと地団駄をふむ。ばかゆ

          猫背の花器

          生き急ぐ

          生きた証を残したい、まだ死ぬつもりも無いのに まぁ若くとも死ぬ時は死ぬだろう とはいえ、生き急いでしまっている気がする。 ひとつひとつをこなして、自分の出来るスピードで叶えていくしかないのに、全てに急いている。 これで破綻しては意味が無い。急がば回れ。 陶芸作品はもちろん作りたい。器をもっと作って、人の手に渡って、生活の中に息づかせてほしい。オブジェだって作りたい、用途性のないそれを愛でられた時の酩酊を知ってしまっている。 絵も描きたい。物語が途中のままの漫画を、何とか

          生き急ぐ

          学校という牢屋へ 浪人期の懇願

          幼い日、あんなに行きたくなかった学校という機関がどれだけ甘やかしてくれる牢屋だったかを思い知っている。もう一度入れてくれ、ああもうこんななら、テストをほっぽってしまって、1年くらい留年すればよかった、あの輝かしい牢屋にもう一度入れてくれ、何を犯せばそこに入れるの。そんな美しい場所に。あんなに無気力に行っていた場所に今は喉が渇いて耐えられないほど入りたい。あの服をまとってそこに在籍したい、私の身分を確立したい、私は受容したい、教師の言葉のシャワーを浴びたい、あれは私にどれだけ救

          学校という牢屋へ 浪人期の懇願

          近隣、コンビニまでの散歩

          夜が怖いものじゃなくなったのはいつだろう。 甘いもの欲しさのストレスに敵わなくてコートを羽織って財布を持たず、電子決済のためのスマホだけを持つ。曲を聴きながらBluetoothの便利さに唸る。空は暗いけど道は明るい。街灯の明かりは中学の頃見た怖い話でお化けが照らされて出てくるんだって思い出す度怖かった。今では光が眩しくて目がちかりとする。コンビニまでの足取りは軽い。うるさい学生集団が強気になって大声で歩いていく。群れを生したものたちとは、どうしてああなるんだろう、私を含めて

          近隣、コンビニまでの散歩

          無名創作者の自己陶酔

          泣きたい瞬間の心の蠢きを、冷凍して置いておきたかった。 これが創作原動力のエンジンとなるのを知った。これがどうも、最近は、不快すぎるほどにしか来なくて、ほどよく持続してくれない。だから、欲しい量だけチンして摂取できるようにしたかった。過ぎては手が動かず、少なすぎては創作は生まれてくれなくなる。 もしかしたら元からこれくらいの刺激だったかもしれないし、以前より微量なのかもしれない。 何も考えない能天気さという視界の狭い幸福が、知る恐怖と知らない恐怖をよりおそろしくした。箱入り

          無名創作者の自己陶酔