希崎敦詩

その時の気分次第で文字の羅列を垂れ流す何か。

希崎敦詩

その時の気分次第で文字の羅列を垂れ流す何か。

最近の記事

雨音が歌う

雨音が歌う 時に激しく、時に穏やかに 傘もささずに外へ出る 雨に打たれ、ただ濡れる 雨に降られたい日もある 傘を持っていても、さしたくない日もある 雨音と共に歌う 太陽を待つでもなく 虹を待つでもなく 雲に覆われた灰色の空に 全ての音が吸い込まれる 僕の歌は響くこともなく 雨の中に溶けていった

    • 愛とはなんでしょうか

      何かを愛したいと思った たぶん、これが始まりだ 何かを守りたいと思った 愛するものがそれになると信じて 何かに愛されたいと思った 結局、僕の独り善がりだった 愛とはなんでしょうか 満たされたいのです 愛とはなんでしょうか 求めたからと 手に入るものでもなかろうに

      • 水面の月と葉

        湿った空気 濡れた現実 水に沈んだ夢と希望 水面に浮いた葉が1枚 枯れもできずに、何処へ流れる 汚れた僕 眩しい貴方 今夜も月は水面に浮かぶ 抑えた気持ち 揺れた感情 どれも稚拙と吐き捨てて 水面に映る真ん丸の月 波にさらわれ、歪んで消えた 漂流する葉 不動の月 今夜の月も昨日と変わらず 流れた月日 変わらぬ世界 突きつけられた悲惨な今 水面を漂う、いくつもの誰か 流れ着く先、誰も知らず 知らない幸せ 紙一重の不幸 今夜も月は水面を照らす

        • いつも君がいた。

          あぁ、あの時もそうだった。 あのステージを見たから生きる気力を取り戻せたんだ。 そして、帰ってきた君を見て一歩踏み出すことができたんだ。 人生の転機には、いつも君がいたんだ。

        雨音が歌う

          本を買いに行く

          明日は本を買いに行く。 終わりまでの時間を埋めるために。 手に取った本は僕に何を与えてくれるだろうか。 明日は本を買いに行く。 心の中にあいた穴を埋めるために。

          本を買いに行く

          identity

          まえがき 数年前、ガールズバンドが歌うという前提で書いた歌詞と、楽器ができないくせにメロディーまで考えたものがある。 DTMのソフトを弄くり回しては心が折れてやめるを繰り返している。 この場にて供養することになるかもしれないが、まだ諦めてはいない。 また秋が来て冬の寒さが近づいてきたら本気を出すこととしよう。 以下に歌詞を書いておく。 メロディーもいつか掲載できると嬉しいが、あまり期待はしないでいただきたい。 identity 僕の存在ってなんだ? 街の風に問いかけてみ

          箱庭の諦観

          降り出した雨に 冷たく震える 孤独な僕らは 不自由の中の 小さな自由に 満足していた 小箱に詰められて 窮屈な僕らは 優しいふりした大人に 振り回されてる 外へ飛び出す 勇気がなかった 卑屈な僕らは 飛びたつことすら 諦めちゃってる 籠の中の鳥 他人のせいにして 何もしない僕らは 悟ったふりをして 逃げているだけさ 君に手を引かれて 外に憧れたんだ 今ここを飛び立つよ 諦めを置いて 雨も止んで 雲が晴れたら 外へ飛び出そう

          箱庭の諦観

          今後、やりたいと思っていること

          学生時代、演劇部で脚本を数本書かせてもらったことがある。 物語の舞台は基本1つだとか、ト書きなんてものもよく分からなかったが、どうにかこうにか書いたものだ。 このnoteを見ている人には意外かもしれない。 実はコメディー脚本ばかり書いていたのだ。 単純に観客からのウケを狙った結果だ。 それに演者も観客の反応を直に受けることができて気分が良さそうだった。 もし、今後私の気分が乗るようであれば、コメディー小説のようなものをnoteに投稿してみたいと考えている。 その際は、

          今後、やりたいと思っていること

          『それは甘えだ』、『敵も味方もない』

          『それは甘えだ』人生に儚さだとか悲しみだとか、いわゆる絶望だとかを感じる時期は、程度の差はあれど誰にでも訪れることだ。 もちろん、私にもそういった時期はあった。 いや、今もその渦中かもしれない。 他人は、『それは甘えだ』と言う。 その通りだ。 私は甘えている。 そうだ、私は自覚しているのだ。 それでも、その絶望から抜け出せないのである。 私の感じる絶望が甘えだと突きつけられたところで、どうしようもないのだ。 現状を正しく認識し、理解していても、そこからどのような行動をすれ

          『それは甘えだ』、『敵も味方もない』

          終わりには君の歌を

          夢の終わりには いつも君の歌があった 悲しい歌声は どこまでも優しくて どこかで産声が上がった その声に乗る感情を 僕らは、いつも考えていた それは喜びか、嘆きなのか はたまた嘲笑か 君の歌が聴こえる 新しい命の誕生とともに 僕らは夢から目覚める もう君の歌声が聴こえることはない また聴かせてくれないか 君の歌が告げる 終わりが始まる、その時を

          終わりには君の歌を

          愛でもなく恋でもなく、そして死について

          君を幸せにできない理由を考える 君の笑顔は見たいけど その笑顔を曇らせたくなかった 僕は臆病な自分が可愛くて いつも気づかぬふりをする 愛を語るには幼く 恋をするには老い過ぎた 送る気もない君への手紙を書く 愛でもなく恋でもない文字の羅列を ふと、初恋を思い出した。 あれは私が小学校の4年生ぐらいだっただろうか。 1つ学年が上の女子だった。 背が高くてドッジボールが得意で、なによりも笑顔が素敵な人だったと記憶している。 正直、もう名前以外の記憶があやふやだ。 私より高

          愛でもなく恋でもなく、そして死について

          春の雨は冷たく

          春先の憂鬱に 身体が蝕まれている 君の責める声に 適当な相槌を打ちながら 僕は眠りについた 教えてくれよ 君の気持ちを たぶん理解はできないけど 何をしても徒労感に 心が蝕まれている 僕はどうしようもなく 悲鳴のような溜め息を吐きながら いつしか眠りについた 教えてあげようか 僕の気持ちを たぶん理解してはくれないけど 今日の天気は雨 昨日まで、あんなに暖かかったのに こんなに冷たい 今日は雨 春の陽気はいつしか陰り 分厚い雲が空を隠した 降り出した雨の音 耳

          春の雨は冷たく

          神について個人的な見解

          祈りはしないが恨みはする。 私にとって神というものは、その程度の都合のいい存在だ。 昨日の私からの課題についてだ。 神について。 適当なことを言いやがる。 今日の私に対して配慮がない。 所詮、明日の私など他人なのだ。 神について私の思うことを少し語ろう。 神というものは人の数だけ存在するものだと考える。 世の中で神に祈りを捧げる人々は、思想信条の近しいものに対して祈りをささげているだけではないか。 そして、その近しい思想信条を持った者たちが集まり集団が形成される。 要は、

          神について個人的な見解

          また、寝つけなかった

          あぁ、夜が明ける。 明ける必要などない。 草木は枯れる、ともに私は朽ちたい。 朝日を浴びると幸福を感じることができるらしい。 溶けてしまう、やめてくれ。 まだ、やり残したことが、たくさんあるのだ。 もっと時間を、この夜の静寂をくれ。 あぁ、夜が明ける。 今日が、また来る。 寝る前に、スマホを見たりすると頭が覚醒して眠れなくなるとか言う。 色々と小難しい理屈が書かれているが、概ねその通りなのだろう。 夜が明けなければ、金で買える自由を求めて働く必要もないし、何より無理して寝る

          また、寝つけなかった

          堕天使と黒色の救済

          綺麗事と偽善に 満ちた泥沼 誰かの勝手で 産み落とされた みんなと同じになりたかった 流されていたかった 何も見えず何も聴こえず 沈黙を美徳と誤解したかった ただ、それだけなのに 今日も悲鳴と怒号が天使たちを堕とす 昨日見た悪夢は 実は、現実で 救いようのない シナリオの連続 夢も希望も持てない 空っぽの、この世界を 絶望で満たそう 私なりの救済 嘘を吐いてはいけない それこそ嘘だと 気づくことができない マヌケから消える 正直で素直でありたかった あるがままで

          堕天使と黒色の救済

          はじめまして

          こんな深夜にどうもこんばんは。 この挨拶を受け取ったあなたは昼の住人で、私の駄文を見て「今、昼なんですけどね」と無粋なことを考えているかもしれない。 などということは、どうでもいい。 ただの冗談だ。 何のひねりもなく、何の面白みもない。 それこそ、ただの駄文だ。 さて、つまらない冗談と挨拶で無駄に文字を読ませてしまった。 すまない。表面上だけの謝罪をしておこう。 私がこの世界に舞い降りたのは、自己承認欲求だとか自己顕示欲だとかを満たしたいという点が大きいことは否定できない

          はじめまして