つい“買いたくなる”に隠された1つのテクニック
今回のテーマは「つい”買いたくなる”に隠された1つのテクニック」です。
普段は無意識に何気なく購入しているアレもコレも、実は心理テクニックの影響を受けている可能性大です!まずは、自分がその影響を受けているか、5つのチェック項目をご用意しましたのでお試しください。
□ SNSを見ているときに欲しいものを探してしまうことがよくある
□ たまに通販番組を見ていると思わず買おうとしてしまうことがある
□ 店員さんに勧められて衝動買いすることがある
□ 機能性よりも雰囲気を大事にする
□ ポイントをよく貯めるほうだ
さて、いくつ当てはまったでしょうか?
ちなみに1つでも当てはまっていれば、テクニックの影響を受けている可能性が高いです。
それでは一体、どんなテクニックなのか解説していきます。
“価値”を買う時代へ。
好きな方も多いカフェの王道スターバックス。そんなスタバが掲げているコンセプトはご存じですか?カフェだから美味しいコーヒーを提供するとかじゃないの?と思った方。それが違うのです。
スターバックスのCEO、ハワード・シュルツは「コーヒーを売っているのではない。」彼が売っているのは、職場でもなく家庭でもない「第3の場所」だ。
スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則
スターバックスのコンセプトは"Third Place"(家庭でもなく職場でもない第3の空間)
スターバックス - Wikipedia
あのジョブズが、「スタバはコーヒーを売っているのではない」と。
そしてスタバ自らコンセプトは「第3の空間だ」と。
言われてみると確かに、スタバに行くときってオシャレな空間ありきで行くことが多いような。ということは、まさにコンセプトである「第3の空間」をお客さんである私たち自らが求めて行っているわけですね!
ちなみに新作メニューが出る度に話題に上がるスタバですが、あの新作メニューがスタバじゃなくて無名店だったら買うかどうか分からないですよね?
つまり、スタバは商品ではなく、「第3の空間」という価値を売っている企業だということになります。反対に言うと、私たちはスタバに行ってコーヒーを買っているつもりで「第3の空間」にお金を払っているわけです。
商品の裏側に隠された価値を売る
そう、これが隠された1つのテクニックなのです。私たちは無意識にこのテクニックによって購買活動を促されています。
先ほどのスタバの例以外にも考えてみましょう。
ちょっとだけいい休日。おふろcafe bijinyu
お風呂cafe美肌湯
お風呂cafeとして人気を誇る美肌湯では、お風呂よりも何といってもお洒落なリラックスできる空間が売りです。行ったことのある方なら頷けるのではないでしょうか?
キャッチコピーを見ても分かるとおり、単純にお風呂を入れるのではなく、過ごし方=ライフスタイルよりの文言でアピールしています。
他にも最近では、インフルエンサーと呼ばれる層の人たちが、企業とタイアップして商品を販売することも増えてきましたね。これもまさに、商品の裏側に隠された価値を売りとしています。
現代では、ただ広告を出して宣伝すればモノが売れるほど甘い時代ではありません。そこで企業が目を付けたのが、ファンを抱えるインフルエンサーです。
インフルエンサーのファンならば、「このヒトがオススメしているなら間違いない」「きっと良い商品なんだろう」といった感情を通常の広告よりも抱きやすいです。つまり、その商品のことをよく知らなくても、“インフルエンサーが紹介しているモノ”という価値に対してお金を支払うことに繋がります。
最後に紹介したインフルエンサーの例のように、「何を売るか」よりも「誰が売るか」が最近ではとても大切になってきています。
もし、あなたが何か商売をしていたり、今後してみたいという想いがあるのなら、「何を売るか」よりも「誰が売るか」。そして、商品の裏側にどんな価値を隠しておくのかを考えてみましょう。
アーティストなら、AKBの握手券付きCD販売は参考になる事例でしょう。
個人ブランドなら、あなたとの親密さを求める人が多いなら手書きメッセージを付けるだけでも効果があるでしょう。
企業の広報担当なら、あなたのユニークさが顧客の心を掴むことに繋がるでしょう。
どんなお仕事をしているヒトでも、必ず自分なりの価値の見つけ方があります。
あなただけの価値・強みを今すぐにでも見つけましょう。