東京都 ヒメオオクワガタ採集記
9/28/2024
東京都 西部
お世話になっております。
夏が完全に終わってしまいました…
当方は社会人をやっているためようやくこの涼しい季節が来たか…と内心嬉しいです。
夏場は職場に行くだけでも汗だく、涼しい早めの時間帯に出社すれば良い話ですが睡眠時間だけは削れません。
なんなら寝坊してその日はテレワーク…
なんて事もありました。笑
そんな晩夏の涼しい季節にピッタリなのが「ヒメオオ採集」。高標高へ行かねば採れない虫なので尚更です。
今回は一筋縄ではいかない南関東シリーズ、舞台は東京都です。
南関東は材割りでならまだしもルッキングでは厳しい地域にあたります。
理由は様々あるかと思いますが、安定したブナ帯の少なさとそこへ辿り着く手段が登山にしかないこと等にあるかと思います。
ちなみに埼玉県産のヒメオオを採集した時もそんな感じでした。※当時の採集記はこちらより↓
と、言うわけで今回は東京都ガチガチ登山のヒメオオルッキング。
場所は東京都西部、急峻な山岳地帯のとある山を目指します。登山中にブナ帯に巡り逢えるかという点はGマップとにらめっこしながら場所を選定します。基本的に上空から見てスギ林でなければ良いです。
金曜日、仕事を終え帰宅。夜飯とシャワーを済ませ出発。ソロ採集なので寝床は車内で十分。
いざ東京の山へ出発。
深夜はどの道も空いていて良き。
埼玉県を出発して、2時間半位で到着する予定ですが、今回は疲れすぎていたのか途中のコンビニで車中泊。後部座席を倒し、マットを展開、からの睡眠。
爆睡をかまし、気づくと朝。
6時過ぎに目が覚めました。
いや〜車中泊日和の季節になりました。
夏場のライトラ旅ではパンイチで寝てましたし…
明け方から登る予定でしたが、時すでに遅し。
急いで登山口の方へ向かう。
結局登り始めたのは8時を回った頃でした。
斧、網ロッド(杖用にも良い)、食料を詰め込んで出発。
山頂までは急登が続くのでそれなりの覚悟で臨みました。最初は人工的なスギ林から、Gマップの航空写真を見た感じでも東京都は埼玉県より杉植林が少ないので嬉しい。
必死に頑張るとミズナラ帯にでます。
しばらくして山頂へ。
この日一度も登山客と出会わなかったため、いかに人気の無い山かを知りました。
というわけで尾根歩きへシフト。
尾根までの道は若干のトラバースもあり、辛かったがここからは楽。
細めのブナならちらほら混ざってきました。
ちなみに上記ブナの様子はかなり最高です。
霧もあり湿度が保たれており、ブナの表面には苔がある。このようなある程度湿度がある環境なら、ヒメオオは好むでしょう。
倒木、立枯れも増えてきます。
が、出てくるクワガタは基本アカアシ。
標高をあげるにつれて尾根道も段々と細くなってきました。
太いブナも多くなり、いつヒメオオが出てきてもおかしくありません。
霧はさらに濃くなり視界不良で、高所のルッキングは出来ません。蹴りがメインに。
ここまで細い登山道を歩いていますが、途中で斜面に立枯れの古株を発見。
斜面をのぼり材チェック。
折れ目から虎柄の材質が確認できたので根っこに続く部分を削ってみる。
すると、出てきたのは…
アカアシの幼虫と他はミヤマの幼虫…
割れる所が限られた範囲でしたのでこれくらいで終了。根っこの奥の方の地面との境目にミヤマの3令幼虫はいました。
さて再び進みます。
程よく進むとなんとさっきまで尾根道を渡っていたのにも関わらず、台地(平地)が現れました。
ブナの太さや林床の感じから、ここはいるかもと気合いが入る。
細いブナの幼木やイタヤカエデ、シラカンバのような細枝を揺らしまくる。
いや〜ここまで長かった。
標高差にして1000m近くありましたし。
東京都産ヒメオオ… どこ。
……
……
とここで、なんと予想外の出会いが!
ロッドを杖代わりにとぼとぼ林内を歩いていると。
わお。
見つけた瞬間思わず驚いて、飛び上がってしまう。不意をつかれ驚き飛び上がる猫のように。
ヒメオオがミズナラの大木の根の上に落ちていた!
くそ嬉しい…
埼玉でも似たような感じで見つけましたね。疲労からか下向いてハァハァ言いながら歩いてる最中に…
ロッドも斧も放り出して少し確認。
ですが、ヒメオオの死骸や…
(しかも上翅にひび割れ…)
死後硬直が始まりかけており符節はやや硬い、命尽きたのは昨日とかそのレベル…?
越冬個体な感じもする…
何故に息絶えていたのか分かりませんが、もしかしてミズナラの高所から落っこちたのか…
落下死はクワガタでは起こり得るのか…?
ここに居るとなれば徹底的に探します。
しかし、全く何も居ません。おかしい。
そして時すでお昼を回っており、ヒメオオを見つけた時は午後2時。
この地点まで休み休み、ルッキングも交えて5時間くらい費やしていることになります。
つまり…引き返さないとやばい。
というわけで戻ります。
来た道とは違うルートで下山したかったのでわざわざ違うルートを選択。
しかし、これが失敗で延々と続くスギ林コースでした笑 来た道を引き返せばよかった…
まぁ、帰り際にトウカイコルリを適度に摘みながら。
休み休みゆっくりと下山し、麓に着いた頃は6時くらい。あたりは薄暗く、街灯は明るい。
生きて帰ってこれた…と胸をなでおろし。
停めてある車で埼玉へ帰還します。
激しい疲労の中家へ弾着。
お待ちかねの計測の儀…
あと数日ミズナラの根元で倒れていたら、ボーベリアか何かに巻かれてボロボロになっていたでしょう。
逆にこの個体がなければ、私の急登登山は無に帰すこととなり、気分は谷底行きだったかもしれません。
棚ぼた採集でしたが、1頭でもヒメオオを採集できたので良い遠征となりました。
以上!
東京都 ヒメオオクワガタ採集記
でした!
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