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台湾🇹🇼 昆虫採集紀行①

台湾遠征
6/13~18/2024


いつもお世話になっております。
昨今の採集熱とは裏腹に季節は冬へ…
日中の寒暖差も激しく面倒な季節がまたやってきてしまいますね。

最近の採集と言えば、”ヤエマル”ですかね。
秋シーズンの渡島は2020年(?)以来の4〜5年振り、久しぶりでしたね。
10月は決算対応で繁忙を極めてましたが、残業しつつワンチャン渡島できないかな…なんてコツコツ働いていました。多少のハードワークのおかげか10月中旬の業務は一旦落ち着くことに。
という訳で渡島4日前に宿と航空券を購入しました。笑
レンタカーは予約できず、島人ヒッチハイクでもと考えていましたが現地入りしていた知り合いに助けていただきました。
滞在中、日中はテレワークを挟みつつ夜は短時間集中採集、すぐ宿へ戻り睡眠時間を多く確保…のルーティン。
結果は運に見放される結果に…
数には恵まれましたが、大歯率が異常に低くでお通夜状態でした。

特に最終日は1人で31匹採集しましたが、内小歯♂22匹 ♀9匹でした(大歯0)。呪われてます。
とりあえず怪我なく無事に戻ってこれて良かったです、アミノ酸と鉄分サプリのおかげです。

小歯11匹材も見つけました笑

西表島の話はここら辺で置いといて、、、
今回は今年6月の台湾遠征についてです。
今年は既にマレーシア、台湾、西表島、お盆や夏は1週間東北籠り…と本当にお前社会人かと疑われる様なスケジュールでした。(まだ年末の採集がある…!)

一応MARCH卒と言うこともあり一般企業でヘコヘコしており給料はぼちぼち…
(なんてことはなく薄給)
また、有休は取得しやすくテレワークも可。総じてワークライフバランスも良く、必死にしがみついていきたい所です。とは言え社会人生活は本当に周囲に恵まれており、充実した1年でした。

6月の台湾遠征はほぼ友人頼みの至れり尽くせりの採集で私は腰巾着。お世話になった皆さんには感謝しきれません…
台湾語を喋れて虫屋でもある友人が1ヶ月近く親戚宅(台湾)に帰省しており、幸運なことに現地の方との採集にお誘いいただきます。

そもそも台湾語喋れる友人、しかも虫屋であると。強すぎます。バイリンガルかっこ良いな…
当遠征中は本当に様々な場面(通訳からタイムスケジュール等まで)で助けていただきました。

6/13、仕事を早めに切り上げて重たい荷物を持ち成田空港へ。
深夜便で台北 桃園国際空港へ飛びます。

台湾着いた後どうしよう…

桃園国際空港に着いたのは午前2時。
預け荷物を回収し入国審査を経て、空港内の固いベンチで寝ます。
入国審査が意外と手こずり、宿泊先について問われた際は面倒でした。自分は宿を取らずに台湾入りしたので言い訳に必死。
友人宅に泊まりますと英語で伝えると、「そこどこ?」と問われ適当にgマップで住宅街を指差さす…
示した場所は孤児院らしく”絶対嘘やん”みたいな雰囲気になり…というのを何回か繰り返していたら呆れたのか通してくれました。
普通の人は2〜3分もあれば入国審査を終えることができますが、自分は20分くらい格闘してました。

その後は友人と落ち合うまでかなり時間があるため爆睡。固いベンチで横になるというかなりの苦行でした。

6/14(金) 〜1日目〜


そして朝になり暑さゆえ起床、ただただ暑い。
適当に友人との待ち合わせ場所へ向かいます。
空港からは地下鉄で移動でき、その地下鉄も台北には縦横無尽に走っているので安心。

途中寄り道もしつつ台北駅へ。
無事に友人と合流して朝ご飯へ、SNS等でも有名な店「阜杭豆漿(フーハン・ドゥージャン)」へ。
人気店らしく長蛇の列の中並び、無事入店。

賑やか

よく分からないので適当に頼みました。
すると、豆乳以外謎のパンやらおにぎりが出てきました。めちゃめちゃ安いのは嬉しい。

油っこくて残しましたが…
(美味しいかった)

この日、友人の知り合いである台湾の方は夜から参加出来るとの事で夜のライトトラップまで暇を潰していきます。
続いて”台湾と言ったら”…の「故宮」へ。
台北市に位置する世界有数の博物館です。
※確か遠い記憶(当方の幼少期)に家族との台湾旅行では訪れたことがあるそう…(記憶にございません)

確か、故宮は蒋介石が中国から台湾へ退避する時に持ち込んだ美術品が沢山展示されている博物館だったような…

故宮博物院

館内は静かな感じでどのフロアにも大量の美術品があり、観光客も沢山いらっしゃいます。
(館内は撮影可)

材割り斧の祖(嘘)

特に中国の歴代王朝の文化や歴史を反映しており、絵画、書道、陶磁器、青銅器などが多くあります。かつて北京の故宮にあった文物や芸術品の収蔵品の数々があるため、訪れるべき博物館と思います。

初見ゾっとする文字

どうでも良いですが「緑色の石(通称:白菜)」は見たかったですね…。当時は故宮では無い別の所で展示されているようでした。残念…

故宮で色々と過ごしたあとは、最寄り駅付近にあった虫ショップへも行きました。
マルス♂ 115mmが3000NTDでしたね。

軍神マルス!


その後は台湾で有名なブリーダー兼採集家の方(トニー氏)のご自宅に伺えることに…!
とても綺麗なご自宅で標本の管理等も申し分なく、長時間見入ってしまいました…(許可有り)
言葉を失いまくるとても貴重な時間でした。

アマミマルバネ 大歯


トカラノコギリ

全標本のクオリティが素晴らしくまた機会があれば見に行きたいなぁ…と激しく思いました。
そして遂に夕方、いよいよ採集へ。
今遠征でお世話になる方はI氏とS氏、それぞれ原チャリでの移動で2ケツして山へ向かいます。

なんと山までの原チャリ移動がこの上なく楽しく…
海外でこのような経験ができるという充実感とこれから山でクワガタを採集できる高揚感でテンションup。

爽快過ぎ

日も落ちた良い感じの頃、現地の山へ到着。早速準備を整えて登山開始。

植生は沖縄系の離島と瓜二つ、西表島や与那国島のお隣の島なので当たり前か。
山の途中でカシ系の樹液木からタイワンミヤマとタイワンヒラタの♀を採集。

ルッキングと木蹴り


台湾最初の虫達

そしてお隣の木からはタイワンミヤマの♂が落ちてきたそうで…
お、でかミヤマ!圧巻でした。

67mm程の♂

ライトトラップ前に採れてしまいました。ちゃんと樹液でもしっかり採れるのですね。
その後もタイワンヒメミヤマ等も追加して、山の頂上よりライトトラップをしていただくことに。

ライトトラップ中は本当に様々な虫が飛んできました。オニツヤやアスタコ、ミヤマにヒラタにカミキリムシ。台湾すごい…

周囲を右往左往


アスタコイデスノコギリ ブランチャード


クワカミキリ?


光源近くをウロウロしたり、周囲の木を蹴ったり…あっという間にケースが埋まっていきます。

アスタコでかい

10時辺りまでライトトラップを続けてぼちぼち撤収、初日にして私には大満足の結果となりました。いわゆる平地の虫と言った感じでしたが、日本では見られない多種多様な昆虫層でとても新鮮でした。

台湾すげぇ…

その後は街灯巡りへシフトすることに。
街灯も行けば採れるという感じで様々な虫が集まってました。
しかし、割と現地の同業者も多く長竿を持ち原チャリに乗る人を見かけました。
日本と同じ感じですかね。

ツノボソカブト
タイワンヒラタ(大きい)

途中ではタイワンネブトが集まる樹液木を案内していただき、無事に数ペアゲット。
カシ系の樹液木に集まっていました。
樹液に来ている個体でも産卵はするようですね。マレーアクミもそうでした。

隙間にも1ペア潜んでいた

という訳で、ここら辺で明日にも備えるため市街地の方へ。
夜は気温も下がり原チャリで飛ばすのが最高。

一種のアトラクションなのよ

楽しみにしていた飯、採集終わりの夜市。
アジアの方だと夜市があるのが嬉しいですよね。
気軽に寄って美味しい出来たて料理を食べれる。

この日の〆は台湾風焼きそばでした。
シンプルな見た目ですが、味付けが美味でこれは2皿目も余裕な程美味い。
移動疲れや採集疲れも消し飛びました。

謎肉の味付け最高


そんな感じで1日目終了。
台湾 昆虫採集紀行②へ続く…

2日目へ続く…


以上!
台湾 昆虫採集紀行①でした!


②へ続く…


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