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マレーシア 昆虫採集記/旅行記④🇲🇾

前回の③はこちらから↓


ー5日目ー


5日目朝…
確かこの日はイポーの方でウロウロしていた記憶があります。
因みにこれまで車中泊生活でしたが、この日は久々の快適なホテル泊。(1泊2000円くらいの綺麗な宿)

5日目ともなれば流石に疲れが溜まっており、ジャングルに入る気にはなれません。
ということで…
マレーシア 美食の街”イポー”を観光!
(夜はライトラ&街灯巡り)

とりあえず眠い体を起こし、朝飯&チェックアウト。朝飯はまたもやインド料理のトゥッティ。
アジア飯はやっぱりたまらんなぁ。

ラマダン期間なのでシャッター街

朝食を食べながらイポーの街の観光名所を調査。
しかし、大した名所も無いのでとりあえず目的もなくイポー方面へ車を走らせることに。

良い天気〜

イポーまでの道のりは割とあっという間。
日本より車のスピードも皆早く、道も広いのでそうなりますね…
東南アジアと言えば、寺社仏閣系のイメージしかないのでとりあえずそれらしきスポットへ。
平日のため誰も居ない、(物乞いは居た)。

岩仙霊 という寺院にやって来ました。

豪華なり…

熱帯系の独特なパッションをそのまま仏像に表したかのようなオブジェの数々…
日本の寺院のような繊細さは無く、仏像の表情や龍のオブジェからは”圧”を感じます。
ちょっと滑稽な感じ… (怒られそうだが…)

周辺をうろついているとその寺院のほぼ全体ががお墓だということに気づきました。笑
お線香の匂いやお花を手向けている現地民を見かけ、さらに、位牌を安置している施設もある。


ココナッツ片手に軽い気持ちでフラフラしている日本人(私)にはバチ当たりと思い、車の方へ折り返しました。

ではまた

その後、イポーの街の中心まで行きましたが、なんの変哲もなく、普通の街だったこともあり、何もしていません☆

よく分からん飯を食べたのみ…
エスニック焼きそばを堪能しました。
焼きそばも味付けが美味でしたが、さらに美味しかったのは隣のスイカジュース。
甘くて飲みやすい。
暑いのでゴクゴク喉越しヨシ。

バリうまでした


少しばかり時間を無駄にしてしまった感が否めません。まぁ、異国の地でたまにはのんびりダラダラ車を走らせるのも良いでしょう。
流石に夜はライトラや街灯周りをしたいと考えていたので早速、キャメロンハイランド周辺へ戻ります。

イポーからだと流石に遠いのでお昼過ぎには出発しました。

Go

お昼も食べたあとなので、流石に寝落ち寸前…
休み休み運転していたらあっという間に夕方。

このまま、③の記事にてコーカサスが飛んできたライトラポイントへ向かいます。
到着後も日没まで車の中で待機していると、やはり仕事終わりの現地民や謎のHiluxユーザーが通りかかります。
誰も来ないような林道を往来するので、この先の奥地には民家でもあるのかな。

日が落ちるまで待ち、車内のシガーソケット部から今峰製ライトへ給電。
月齢が悪い中、谷に向かってライトを照射します。

まだ空は明るい…

結論から言うとこの日(ライトラ最終日)はダメダメでコーカサスは愚かほぼめぼしい虫は飛んできませんでした。
ログインボーナスと化したエドワードサンとハグルマヤママユ、ハンステインヒラタ(ライヒ?)系のクワガタの♀が飛んできたくらいでした。

網でキャッチ
真緑のセミ、現る


と、言うわけで…街灯巡りへシフト。
ライトラ機材を片付け、凸凹林道を下り幹線道路へ。適当に見つけた街灯を全てチェックしていきます。
すると最初はサビクワガタ系から始まりましたが…とある街灯(光源が眩しく期待)付近で爆アタリしました。

まず初めに目に付いたのが、マレーアンタエウスの♀。街灯下のちょっと下の所でじっとしていました。
街灯の隣は直ぐ森となっていたため飛んできたのですかね。割とその付近には虫やセミが沢山落ちており…

マレーアンテ!

バカでかいアスタコイデスノコギリクワガタ(の死にたてホヤホヤ)が落ちてました。
こちらは良いサイズで78mm。
日本で80mm近いサイズのクワガタは野外ではほぼいないので、衝撃を受けました。

78mmアップのミズヌマイ♂

確かミズヌマイは最大サイズが90mmとか言われていますが、80mm台でもかなり凄いと思われます。
日本のショップには大きくてもせいぜい76mmくらいまでなら入荷されてくるらしいですね。

レベチ


小さいですが生きていたミズヌマイも見つけて、テンションup
また、付近をしつこく探索していると2頭目のアンタエウス♀を発見!

コンクリの隙間に隠れていたので、日本のオオクワ街灯巡りと同じ感じ。

マレーアンタエウス 2頭目

その後もアンテ♀の轢死体やその他雑甲虫をつまみつつ、宿へ。流石に5日程車中泊生活だったため最後の2日位は安い宿へ泊まります。
翌日はクアラルンプールの方へ戻り、観光する予定。キャメロンハイランドからは高速で3時間程。
この日は直ぐに就寝しました。


ー6日目ー

さて、会社のリフレッシュ休暇もこの日で最後。
翌日の昼便にて帰国予定。

マレーシアの高原の朝も快適。
徐々に気温も上がるので、涼しい内に行きつけのHighland Spiceへ。

トコジラミ、ナシ!

大好物のマンゴーラッシーとナシゴレン+目玉焼きのような飯で朝から優勝していきます。
いや〜6日間、長かった…
振り返るとマレーシア遠征に1週間も要らないかな…とじわじわきます。
(会社休みすぎた…)

リフレッシュ休暇としては長すぎる…というか休み過ぎると会社に行きたくなくなるというか…

来年行くとしても移動日含めて5日で十分ですね。
(会社のリフレッシュ休暇は有給休暇が残っている限り1年で何度も使用できるらしいので、他の旅行に使います)

キャメロンハイランド生活お疲れ様でした


そうえばマレーシア初回にして、高速道路やガソリン給油まで1人でこなせる様になりました…
コーディネータいけますかね。笑

普通車は基本、黄色のノズル


Touch’n Goで高速道路もスイスイ


さて、キャメロンハイランドの山々を降り、麓のインターからクアラルンプール近郊へ。

基本周りも110km/時くらい


首都に戻り、適当な地下駐車場(100円位)に停めて昆虫ショップやマーケットの観光へ。
クアラルンプールにペットショップがある事に驚きました。
昆虫コーナーは少しではありましたが、ボルネオのWILD便が沢山ありました。

野外品モンタネルス♂67mmが3000円ちょい


こんなのも売られてました。


キャメロンハイランドにいた中国人標本商から聞いたオーナーが店にいるとの事でしたが、仕入れか何かで留守…
話したかったなぁ…。

それはそれで、次は観光!
調べたところ少し移動しますが…
セントラルマーケットとムルデカ広場が気になったので行ってみます。

こんな道を進んでいくと…

あったあった。
ムルデカ広場。

とりあえず、都市部にこれほどの大きな建物がある事に感動。
礼拝堂か宮殿なのか…(?)
外壁がレンガ造りなのも映えます。

近くにはマレーシア国旗が掲揚されており、調べると初めて国旗が掲げられた広場だとか。
観光客も沢山写真を撮っていました。

続いてはセントラルマーケット、TV番組などでこのマーケット自体は知っていました。が、ここは小洒落た雑貨屋が多く、小汚い虫屋が行く場所ではありません。

とりま、入ります。
遅めのお昼ご飯を食べたり、お土産を見たりと昆虫採集&車中泊生活とはかけ離れた時間を過ごしました。

さて、この日は実質最終日ということもあり採集はしません…

の予定でしたがクアラルンプール近郊の虫はどんなのが居るか気になり、標高は低いですが時間をかけて山へ。
また、適当な場所を見つけてライトを焚いてしまいました…

対面が遠い…


結論、ライトラの結果は最悪極まりなく、、、
大量の蜂がライトの周囲、ボンネット付近に集まりライトを回収したくても出来ない状態となりました…

ものすごい量の蜂(アシナガバチの様な)が居るので甲虫類は無理だろうと諦め、ボンネット上の今峰も回収が不可なので、置いたまま少し車を走らせることに…笑

すると…
ワイパーの所に青銅色の虫が付いているのを発見。アトラスや…

いつの間に!

今峰とアトラスが振動で落ちないように、低速で車を走らせる…
パワーウィンドウの僅かな隙間からコードを通しているので今の所蜂は1匹も社内に侵入してません。

ボンネット付近でブンブン唸っている蜂達をどうにか減らし、一瞬の隙にアトラスのみ回収。
小さい個体でしたが、完品で嬉しい。
低標高にも居るんですね。

ダニがえぐいほど着いており、車の中にぶちまけてしまいました☆

スランゴル州産 アトラスオオカブト


今峰ライトも隙を見て回収。
その時に機材に付いていた蜂が数匹社内には入り込みましたが、窓全開でクアラルンプールまで戻る途中で消えました。

そして、夜のクアラルンプールを堪能します。
小さい丘から見える映えスポット。

現地民がチルしてました


ブルーモスクも見に行きたかったですが、ラマダン期間中のため開催してなく…
泣く泣く深夜、クアラルンプール国際空港まで移動しました。

空港でシャワー浴びてそこら辺で寝て、そのまま帰ります…

ー最終日ー


さて、最終日。
3/23(土)がやってきてしまいました。
会社で黙々と仕事する生活からかけ離れた体験をしているとどうしても帰国が鬱になります…
(メールも溜まっているだろうし)

昼便に乗るため、予め職場へのお土産等々購入しにブラブラ。
マレーシアで有名なお土産は無く…無難なチョコにしました。

爆買い中国人風のカゴ


お土産を買い終えた後は搭乗案内まで外でぼーっとしてました。

帰るのか…

とはいえ、1週間にわたる一人旅。
とても充実したものとなりました。

レンタカーを借り、目的地まで行き。
初めて会う民族と大自然を相手に虫採り。
エスニック料理や観光名所を堪能。

これが(で)良いんです…
学生時代とは違い社会人になってもこの様な経験ができる。そんな恵まれた環境に居るんだなと改めて深く感じました。

無事帰国し、会社にも復帰して(メールは100件以上溜まってましたが)帰宅後はマレーシアで採集した虫を標本に。

また、虫屋的生活が始まってしまいました…

拾ったミズヌマイ


まだまだ終わらない…

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