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東北地方 ライトラ採集旅 〜後編〜

前編はこちらから↓↓↓

前編では、福島県にて52.8mmくらいのコクワガタ(♂)を採集。しかし続く山形県ではパッとしない結果に…

という訳で後半編・・・

ー8/12(月)ー
秋田県


さて、前日は山形県の道の駅にて夜を過ごしました。途中、リンゴが湯船に浮いている謎の温泉に浸かったり…
夜以外は普通の旅をしていました。

カントリーロード


延々と進むと秋田県に入り、湯沢市からのスタート。ぶっ続けで運転します。
すると程良く大自然を感じられるような場所へ。
有名なダムですね。

湖面はエメラルドグリーンに染まっており見とれてしまいました。

天気良すぎ

観光をちょくちょく入れて、秋田のライトラポイントへ急ぎます。
が、しかし…
やはりお昼前に場所取りしなきゃダメだったか…
同業者が場所を取っていました☆
いと仕方なし…

台風前なので風も強く、天候も悪い。
林道などへヒメオオを探しに行きますが強風、小雨、寒さなどから居るはず…ない
一切見かけませんでした。

しかし、かろうじてイタヤカエデの樹液にミヤマクワガタを発見。
長竿で落としましたが普通サイズのペアと小サイズの♂でした。

枝先の違和感から


適当に林道周辺の木をルッキングしているとホオノキ(的ななにか)の比較的幼木が列になって生えていました。
ホオノキ(?)は斜面に生えていたので、なにか落ちてこないかなと斜面を登る。
そして、1本1本蹴ってみると…

ボトボト、コツコツ黒いものが落ちてきました。
直ぐ斜面におりて確認すると全てコクワガタ。

小型個体が多いが一応全てルアケに回収していく…
すべての木を蹴り、トータルで10数匹のコクワガタを回収。回収したルアケを見るに、そのうち1匹だけ所謂”見れるサイズ”が採れたような気がしましたが、特に写真を取ることも無くその時は終わりました。

※しかし翌日の岩手県にて。
たまたま同業者の方にお会いし、少し談笑し会話の中で測ってみることになり…(ノギスをお貸しいただいた)

写真のタイミングが悪いですが、
秋田の木蹴りで採れた唯一大きそうなコクワガタは50upの個体でした!
(50を超えていたのか…)

福島の特大コクワガタを採った後からか、間隔が麻痺していました笑

50.4mmくらいの♂

少し話を戻し…
夕方まで秋田県では林道徘徊を行い、夜は適当な場所でオオクワ狙いへ。

台風の直前だからか風が強く天気も悪い…
翌日には台風直撃なので秋田は今日限りだなぁ…と仕方なく点灯。

小雨…

え〜と。
全く飛んできません!☆

蛾とコガネムシと稀にマイマイガ。最悪じゃ…
かろうじて25分に1回の程度で何らかのクワガタが飛んきてる状況。

ミヤマ♀

天候的な悪条件も相まって、オオクワなんて期待できる状況ではありません。
されど虫屋は虫屋。諦めたらそこで試合は終了。
という訳で粘ってみます。

20時帯のゴールデンタイムは何も無く終わり…
全体的な虫の飛来も落ち着いた頃、灯火セットの周りをウロウロしていると…

????

そこには違和感マシマシのクワガタ。
ミヤマクワガタの雌雄同体(嵌合体)でした。
写真を撮った時は既に21:27、全く予想のできない飛来でした。

昆虫採集は大学1年の後期から始めましたが、採集人生で初めて雌雄同体個体を採りました。

モザイクのミヤマクワガタ


具体的には、
・頭部、前胸に雌雄両方のの特徴が現れている
・左右の符節の長さに差異あり(左側が♀、右が♂)
・左右の触覚の長さも差異あり
ですかね。

秋田県産 WILD


激レアな個体にビビりつつ10時を目処にライトラ機材を撤収。最後の最後に雌雄同体(嵌合体)のミヤマクワガタが飛んでくるという豪運ライトトラップでした。

ライトラ後は下界に戻り、地方都市にて就寝。
翌日は太平洋側から日本海側にかけて台風が横断するため、逆に私は逆方向の岩手県へ向います。


ー8/13,14(火,水)ー
岩手県


秋田県の道の駅にて起床、台風のせいで天気が悪い。午前中をかけてお隣岩手県へ。
岩手県へ進んだ頃には通過後の晴れ間があるのではと読みの移動です。

その前に…秋田名物の稲庭うどんで体を整えます。

おいしい

雫石を抜けるルートで盛岡方面へ。
道の駅雫石では職場へお土産を購入。
お盆あとは大抵お土産合戦になるので予め用意しておきます。

ここら辺でちょうど台風の中心部とすれ違います…
既に上陸しており、かつそこまでの威力の台風では無いため、幸いなんともありませんでした。

盛岡に到着した時には台風は秋田へ。そして南下していくと晴れ間も見えました。
さて夕方頃に岩手県の有名産地へ到着。
場所取りについては既にどこも埋まっており、5組くらい同業者がスタンバってました。

という訳で、1人寂しく離れたライトラポイントへ。あとから得た情報だと大型の個体が採れる模様。そんなことも知らずにライト照射。

若干の霧が山の方へ…
時折風の流れによってはモワッと当ポイントへ。
ライトラにとって濃霧は大敵と聞くので今夜はダメですね。
クワガタもちょこちょこ、10分に1匹程度で飛来してきます。

ミヤマ♀


8時からのゴールデンタイムはアカアシやミヤマ、カブトくらいでオオクワの気配すらありません。
9時半を周り消化試合と化した水銀灯。
台風後は流石に出てこないのかな〜なんて思っていると

目の前にバチッと。

お! でかいオオの♀だ。

岩手県産 オオクワ♀飛来

いいですね〜
坊主回避、時刻にして9:53
割と遅めの飛来でした。

後に計りましたが43mmupと大型の♀。

右前脚符節欠…


その後も連チャンあるかも!?
と10:30位まで焚きますが眠気とだるさが勝ってきて撤収。
ライトラって光源辺りを何度も徘徊するのは疲れますし、なんやかんや薮蚊やその他吸血虫に刺されます。
体のあちこちが痒いです。

という訳で岩手県1日目は終了。
次の日は午前中テレワーク、午後は原生林という感じだったので、快活CLUBにて就寝。


ー8/13(火)ー
岩手県2日目


という訳でAMはカタカタテレワーク。
自分は仕事できない人なので、お盆前に終わらせたかった仕事を終わらせてました。
虫もルアケの中でカタカタうるさい。

PMは原生林へ。
ちょうど友人が北海道採集を終え、関東へ帰ってきている途中でしたので落ち合うことに。

どえらいでかさのミヤマクワガタとオオクワを見せていただきました。
ミヤマに関しては72mm〜しかルアケに入ってなく、74,5mmの蝦夷ミヤマは本土の個体とは一線を画しています。
オオクワは樹液採集の70mmupを筆頭に沢山見せていただきました。言葉になりませんでした。

その後は樹液の物色やら軽く行い、樹液採集の過酷さ、精神力を目の当たりにしました。
命綱無しはヤバ過ぎる…

蜂も居る中、私には無理でした☆

その後はたまたま一昨年くらいに見つけたアカアシ無限湧きポイントでアカアシを摘んだり自由にフラフラ。
ここのポイントは大きいサイズでも46や47mmくらいなんですよね…
5mほど柳が連なっており、そこだけで20匹は採れます。

わちゃわちゃ


夜の部は結論からいうとダメでした…
月齢がダメでまさかの雲もない晴れ、虫の飛来が無くて当たり前ですね。

ギリギリ山に隠れなかった…

しかし、街灯周りでこれまた41mmくらいの大型の♀をゲット。
低速で車を走らせながらの街灯周りでしたが、これは流石に見逃しませんでした。

新成虫ぽい


野外個体特有ですが裏側に赤みがありますね。
街灯周りではカブトムシが目立ってました。
お盆くらいになるとミヤマはシーズンオフか。

良き


最終日は月齢の洗礼を受け、泣く泣く帰路につきます。台風にも色々と振り回されて、なんだかなぁ…となった採集旅でした。

今回も岩手からは国道4号で5〜6時間くらいかけて帰りました。
流石に体力の衰えを感じ、運転中のうとうとが増えたり、頭痛があったりと体を酷使してるなと反省。

この旅の収穫は特大コクワガタや雌雄同体(嵌合体)ミヤマでしょうか。
採集でしか行くことのない定期的な北東北の旅、また来年もやりたいですね。


以上!
東北地方 ライトラ採集旅 〜後編〜
でした!

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