書評 長尾三郎『激しすぎる夢「鉄の男」と呼ばれた登山家・小西政継の生涯』(山と渓谷社、2001)
はじめに
この本は、読みやすく、バラエティに富み、正反対に異なる登山家の登山時と家庭での顔を、見事に描き切った、大変優れた内容で、マナスル登頂後の遭難死の過程が分かりやすく記されています。
私が登山を本格的に開始したのは、64歳からですから、それまで、登山にはまったく関心がなく、日本や世界の登山家とその登攀実績については、何も知りませんでした。登山を開始してから、国内外の山岳小説や登山家の著書を読み漁りました。
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