Trovatoreさんの質問「NHK茨城のニュースによると、茨城県東海村の原子力機構という研究機関でデブリの臨界を調べる実験装置が再稼働したそうですが、なんと13年も要したとのことです。原発でもないのになぜこんなに長くかかったのでしょうか」への回答 新規制基準適合安全審査では、多くのPWRは、6年間で、審査に合格しており、小さな何の問題もないような臨界集合体の安全審査に、通常の二倍の13年間もかかると言うのは、異常、審査能力を疑いたくなるような出来事

質問

2024年9月1日 18:08
Trovatoreさんからの質問
NHK茨城のニュースによると、茨城県東海村の原子力機構という研究機関でデブリの臨界を調べる実験装置が再稼働したそうですが、なんと13年も要したとのことです。原発でもないのになぜこんなに長くかかったのでしょうか。https://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20240719/1070024579.html

回答

その装置は、小さな臨界集合体(昔のSTACYの改造炉心)であり、安全審査に、さほど時間がかからないはずであり、新規制基準適合安全審査では、多くのPWRは、6年間で(本会合110回、予備会合330回)、審査に合格しており、小さな何の問題もないような臨界集合体の安全審査に、通常の二倍の13年間もかかると言うのは、異常であり、審査能力を疑いたくなるような出来事で、単に、担当者だけの問題でなく、原子力規制委員会の審査能力を疑いたくなる出来事です。
経験的に言えることは、安全審査申請書の解析条件は、最適解析ではなく、保守的、それも、ありえないくらい保守的解析であり、安全審査する側は、申請側の解析が確かに保守的であることを証明すれば良いのであり、すべての炉心条件を解析しなければならないと考える人は、安全審査の意味が分かつていないのです。

いいなと思ったら応援しよう!