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研究ノート 原発耐震設計の考え方と設計法と課題-静岡県防災・原子力学術会議原子力分科会委員の浜岡原発3 & 4に対する視点-
はじめに 世の中には、耐震設計にかかわる学術書(大学院修士課程教科書)として濱田・曽田・久野『原子力耐震工学』、鹿島出版(2014)が存在しており、分かりやすい記載内容です。 私は、静岡県防災・原子力学術会議原子力分科会委員として、主に、中部電力の浜岡原発3 & 4の耐震安全解析にかかわる重要事項を吟味し、クリエータサイトnote本欄バックナンバー記事・写真にまとめていますので、ご参照ください(https://note.com/kiyoshi_sakurai/all)。
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世の中の耐震解析と耐震対策を知らない素人は、東海第二原発の基準地震動が、1009 gal.だから、原子炉建屋内の機器・配管類が、すべて、1009 gal.で設計されていると信じ込んでいるのであり、実際は、それほど単純なことではなく、具体的に記せば、・・・
世の中の耐震解析と耐震対策を知らない素人は、東海第二原発の基準地震動が、1009 gal.だから、原子炉建屋内の機器・配管類が、すべて、1009 gal.で設計されていると信じ込んでいるのであり、実際は、それほど単純なことではなく、基準地震動と言うのは、地下の解放基盤面での地震動のことであり、原発ごとに定義の深さが異なり、東海第二原発の場合、 ・解放基盤面は、日本の原発の中では、最も深い地下370 m、 ・解放基盤面の上の地層を取り払った状態で、解放基盤面上の地震動が、基準地
Trovatoreさんの質問「志賀原発1号機の基準地震動600ガルは解放基盤表面での地震動だそうですが、解放基盤表面から地下2階の床面までの地震動の伝達を計算し、それを地下2階床面に入力して建屋全体の揺れを計算したうえで耐震性を評価するという手順なのか。北陸電力広報担当者の発言の意図はそのようなものか、それとも建屋全体が600ガル以下で揺れているという意図だったのか」への回答 世の中の素人は、専門が耐震解析でない研究者・エンジニアでも、地震加速度の三次元的空間分布や実際の耐震解析・耐震補強の知識は、ない
質問 2024年3月17日 19:53 Trovatoreさんからの質問 志賀原発1号機の基準地震動600ガルは解放基盤表面という地下の仮想的な表面での地震動だそうですが、解放基盤表面から地下2階の床面までの地震動の伝達を計算し、それを地下2階床面に入力して建屋全体の揺れを計算したうえで耐震性を評価するという手順なのでしょうか。北陸電力広報担当者の発言の意図はそのようなものだったのでしょうか。それとも建屋全体が600ガル以下で揺れているという意図だったのでしょうか。